私が好きになったのはどっちなの?
 花梨ちゃんに念を押しながら、クローゼットから部屋着を出し、彼女に着替えさせる。
「ほら、これに着替えて」
「うん」と頷いて、彼女は着替える。
 今日はまだ自分で着替えられる分前回よりはマシかもしれない。
 彼女が着替え終わると、ベッドに寝かせた。
「いいよ。寝て」
 俺の声と共に彼女がゴロンと横になる。
 布団をかけてやると、「蓮しぇんしぇ……おやすみなさい」と彼女が眠そうな声で言って目を閉じた。
 あれ?
 今日は寝ぼけてるのに『樹』と言わなかった。
 そういえば、今日は樹に会えたのだろうか?
 起きたら聞かないとな。
「おやすみ」
 花梨ちゃんの頭をポンとして彼女が脱いだ服をハンガーにかけると、俺もスーツを脱いでシャワーを浴びる。
 その後キッチンで軽く夕食を作って食べ、仕事関係のメールをチェックして、寝室へ。
 ぐっすり寝ているかと思ったら、彼女がムクッと起き上がっていた。
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