私が好きになったのはどっちなの?
 看護師になって一番嬉しい瞬間だった。
 蓮先生と目が合って微笑み合う。
 きっと先生も飛び上がるくらい嬉しいだろうな。だって患者さんには元気になって退院してほしいもの。
 その日の業務が終わると、麻里さんのお店に向かう。
 昨日の謝罪に来たのだけれど、例のごとく「いいの。いいの。私がお酒出したし。花梨ちゃん、座って」と麻里さんに言われ席に着く。
 なんかここで夕飯食べるの日課になってない?
「いっそのこと、麻里さんのお隣に引っ越してしまいたい」
 そしたら酔ってもすぐに寝れる。
「じゃあ、蓮くんのとこに引っ越せばいいじゃないの」
「いや、もう迷惑かけられないです。私がちょくちょくお邪魔しちゃったら、先生にも迷惑ですよ」
「蓮くんは迷惑だなんて思ってないわよ」
 麻里さんが笑顔でそう言うと、ドアが開いて蓮先生とルカ先生が現れた。
「やっぱり来てたんだ?」
 優しく私を見つめてくる蓮先生にドキッとする。
「あっ、はい。昨日の謝罪に」
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