私が好きになったのはどっちなの?
「そうだね。それにしても、俺が狼で、樹が馬ね。花梨ちゃん、おもしろいね」
 私の話を聞いて蓮先生がクスッと笑うと、麻里さんが深く頷く。
「あー、なんだか気持ちはわかるわ。蓮くんて笑顔で壁を作るタイプだもの」
「えー、じゃあ僕にも壁作ってるんですか? 蓮先生?」
 ちょっと酔っ払った土方先生が拗ねるように言うと、蓮先生はどこか謎めいた微笑を浮かべた。
「どうだろうね」
 蓮先生を見た土方先生がポッと顔を赤らめる。
 酔っているのもあるけど、これは蓮先生の色気に当てられた感じ。
 恐るべし蓮先生。男性をも虜にしてしまう。
 ボーッとする頭でそんなことを考えていたら、視界も段々ボぼやけてきた。
「花梨ちゃん、急に静かになったけど大丈夫?」
 蓮先生が声をかけてきて、「……はい」と頷く。
 だが、まぶたが重くて目が開かなくなってきた。
 なんか……眠い。
「花梨ちゃん……ひょっとして酔った?」
 また蓮先生の声が聞こえたが、なんだか返事をするのも億劫になってきた。
「……酔ったって?」
 私……酔ってるの?
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