私が好きになったのはどっちなの?
 酔ったことがないから……わからない……。
「ちょっ……花梨ちゃん、寝ないで……」
 珍しく焦ったような蓮先生の声が聞こえたけど、もう意識が遠くなってきてなにも言い返せなかった。


「……いてっ」
 なぜか蓮先生の声が耳元で聞こえて、ゆっくり目を開けた。
 ……なんか目が痛い。
 そんなことを思っていたら、蓮先生の顔がドアップで視界に入ってくる。
「あっ、ごめん。起きた?」
 夢でも見ているのかと思って何度も目を瞬くけれど、状況は変わらない。
 え? 夢じゃない?
 なんで蓮先生がいるの?
 それに……私の部屋じゃない。
 白とブラウンを基調とした部屋。キングサイズくらいの大きなベッド。
 ここどこ?
「花梨ちゃん?」
 ダメ押しするように名前を呼ばれて、青ざめる。
「蓮先生……?」
 これ夢じゃない。う、嘘だよね?
「おはよう」
 とびきりの笑顔で挨拶されたけど頭はパニックだった。
 な、な、なんで先生と一緒に寝てるの〜!



< 42 / 259 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop