私が好きになったのはどっちなの?
 申し訳ないと思いつつも、せっかく焼いてくれたのだからと黙々と食べる。
「はい、肉焼けた」
 樹先生が私と静香さんの皿に肉をのせたかと思ったら、蓮先生も「ピーマンいい感じで焼けた」と同じようにのせていく。
 久々のバーベキューだし、イケメンのふたり学校の焼いてくれたせいか、特段に美味しく感じる。
 ある程度食べたら、静香さんが先生たちに声をかけた。
「交代しましょう」
 静香さんも私もトングを持って肉を焼いていく。
「はい、焼けましたよ」
 私も笑顔で言って先生たちの皿にのせようとしたら、静香さんとぶつかってしまい、彼女が「熱っ!」と声をあげた。
 よろけた彼女の手が熱々の鉄板に当たってしまって青ざめる。
 彼女の動きが見えなかった。
「渡辺、こっち」
 近くにいた樹先生が、渡辺さんの腕を引いて洗い場の方へ連れていく。
「大丈夫かな……」
 ちゃんと見れていばよかった。
 心配で心の声をそのまま口にしてしまう。
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