運命の恋は、スマホの外にありました
「俺には仕事しかないってだけさ。主任なんて、上司と部下の板挟みで結構キツイよ? 今日の休日出勤は、部下が営業先でトラブルを起こしたから、その火消し。要は都合の良い調整役だよ、俺は」
「ええっ、それは大変でしたね」
思ったよりもハードな働きぶりに、目を丸くする。
龍介さんは、またグビグビとメロンクリームソーダを飲んだ。心から美味しいと思っていそうな顔で。
一気に飲み干してから、私を見てニヤリと笑う。
「俺は部下のミスを被って休日出勤して、息抜きにメロンクリームソーダを飲んでリフレッシュするような男だよ? この後はスーパーで缶ビールと割引の惣菜を買って、家でお笑い芸人の配信観ながら晩酌する予定の男だよ? 三十歳のサラリーマンに夢見過ぎだっつうの」
あらら。龍介さんも意外と拗らせアラサーなのね……。
「それは耳が痛いです。だけど、私も男性に対して、『女に幻想見過ぎ』って思う時があるんですよ」
マチアプで男性が彼女に求める条件……容姿レベルはそこそこかそれ以上。気遣いが出来て親しみやすく、当然働いていて、家庭的でもあってって、気が遠くなるんですけど!?
この条件を満たす女性が結構いるのにも驚きだけど。本当に? 大丈夫? 無理してない?
私の嘆きに、龍介さんが苦笑する。
「そっか、お互いさまなんだね」
そして、恥ずかしそうに肩を竦めた。
「ごめんね。俺も愚痴っちゃった」
「いえいえ。私の話を聞いてもらってばっかりなのも申し訳ないので、どんどん喋ってください」
私たちは顔を見合わせると、クスクスと笑った。
「華恋ちゃん、良い子だね。焦らなくたって、すぐに素敵な恋人が出来るよ」
龍介さんこそ、という言葉を飲み込む。
どうしてだろう。私、この人と話すのが楽しい。
マチアプで知り合った男性たちとのデートよりも、自然体でいられる。
龍介さんの弱音を聞いても、幻滅するどころか親しみが湧いて……。
ああ、これって、もしかして。
出会ったばかりの人に、こんな感情を抱くなんて。
「ええっ、それは大変でしたね」
思ったよりもハードな働きぶりに、目を丸くする。
龍介さんは、またグビグビとメロンクリームソーダを飲んだ。心から美味しいと思っていそうな顔で。
一気に飲み干してから、私を見てニヤリと笑う。
「俺は部下のミスを被って休日出勤して、息抜きにメロンクリームソーダを飲んでリフレッシュするような男だよ? この後はスーパーで缶ビールと割引の惣菜を買って、家でお笑い芸人の配信観ながら晩酌する予定の男だよ? 三十歳のサラリーマンに夢見過ぎだっつうの」
あらら。龍介さんも意外と拗らせアラサーなのね……。
「それは耳が痛いです。だけど、私も男性に対して、『女に幻想見過ぎ』って思う時があるんですよ」
マチアプで男性が彼女に求める条件……容姿レベルはそこそこかそれ以上。気遣いが出来て親しみやすく、当然働いていて、家庭的でもあってって、気が遠くなるんですけど!?
この条件を満たす女性が結構いるのにも驚きだけど。本当に? 大丈夫? 無理してない?
私の嘆きに、龍介さんが苦笑する。
「そっか、お互いさまなんだね」
そして、恥ずかしそうに肩を竦めた。
「ごめんね。俺も愚痴っちゃった」
「いえいえ。私の話を聞いてもらってばっかりなのも申し訳ないので、どんどん喋ってください」
私たちは顔を見合わせると、クスクスと笑った。
「華恋ちゃん、良い子だね。焦らなくたって、すぐに素敵な恋人が出来るよ」
龍介さんこそ、という言葉を飲み込む。
どうしてだろう。私、この人と話すのが楽しい。
マチアプで知り合った男性たちとのデートよりも、自然体でいられる。
龍介さんの弱音を聞いても、幻滅するどころか親しみが湧いて……。
ああ、これって、もしかして。
出会ったばかりの人に、こんな感情を抱くなんて。