運命の恋は、スマホの外にありました
 きっぱりと告白してから、急に恥ずかしくなって、小声で「すみません。突然こんなこと言って」と付け加えた。
 龍介さんは目を見開き、私をじっと見ている。緊張がじりじりと高まった。
 やがて、彼はフッと苦笑する。

「やっぱり俺って、残念な男だな。女性から告白させるなんてさ」

「えっ」

 それって、どういう意味だろう。
 龍介さんは優しい視線を私に向ける。

「俺だって、誰にでも物を買い与えるわけじゃないよ。人生に悩む華恋ちゃんの背中を押したくて、綺麗な服をプレゼントしようと思ったんだ」

「龍介さん……」

「それに、華恋ちゃんともっと長く一緒にいたかったからな」

「!」

 驚く私を見て、龍介さんは更に目を細めた。

「素の自分を好きになってくれる華恋ちゃんを、俺も大切にしたい」

 そして、彼もきっぱりと言った。

「華恋ちゃん、俺と世界一『気楽』な恋をしよう」

 真剣な口調とは裏腹の飾らない告白に、私の口からクスクスと笑みが漏れる。

「何ですか、それ」

「あれ? キマらなかった?」

 龍介さんも困ったように笑う。
 いえいえ、キマってましたよ。
 彼と両想いになれたのが嬉しくて仕方なくて、飛び上がりたい気分だ。
 でも、さすがにこの場でジャンプするわけにはいかないから、照れ隠しでニコニコと笑った。
 幸せな気持ちでいたら、

(はな)ちゃん」

 突然、男性の声が私を呼んだ。
 華は私がマチアプで使っている名前だ。
 と、いうことは……。
 声のした方を見ると、今日マチアプで待ち合わせしていた男性がこちらに歩いてくるところだった。
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