クールな秋くんと絆される咲菜ちゃん
一緒に捨て猫の所へ向かう、秋鷹と咲菜。

「………」

「………」

「………」

「………」

しばらく沈黙が続いて、秋鷹がポツリと切り出した。
「猫…」

「え、え…?」

「猫のこと、いつ知った?」

「え?
あ、先月…くらい…かな?
たまたま東海林くんが牛乳あげてるとこ見かけて…」

「そっか…」

「昨日は東海林くんが先生に呼び出されてたから、来れないかなって思って…
ほ、ほら!先生、話長いから…」

「あー、確かに(笑)」
秋鷹がクスッと笑う。

「……//////」
(あ…笑った!)
思わず見惚れてしまう、咲菜。

「……ん?」

「あ…ご、ごめんなさい…//////」

「は?なんで謝るの?」

「あ、いや…その…」

「俺、そんな怖い?」

「え?
あ、違っ…そうじゃなくて!」

「うん」

「笑った顔…あんまり見たことないからつい…」

「あー、学校、あんま楽しくないし」

「そ、そうかな?」

「早く働きたいんだけど、高校だけは行っとけってうるさいから、しかたなく行ってるだけだし」

「そうなんだ」

「………」
すると今度は、秋鷹が咲菜を見つめてきた。

「………え/////な、何?」

「でもここ最近、ちょっと楽しくなってきたんだよね」
そして意味深に言った。

「え?
そうなの?」

「うん。
俺のこと、クラスの奴等とかが色々噂してるだろ?」

「え?
………あ、あぁ…酷いよね…」

確かに学校内では、秋鷹のことを“裏で罪を犯してる”や“ヤクザの息子”など…良くない噂がある。

「別に、それはどうでもいいんだけど…
それを“そんなことない”って言ってくれた女子がいて。
その子のことが気になり始めてたから」
そう言って、咲菜を真っ直ぐ見下ろした。

「………」

「………」

「……//////」

「………」

「………え…そ、それって…//////」

「昨日、ほんとびっくりした。
その子が、猫のとこにいたから」

「……//////」

「嬉しかった。
俺のこと“本当は優しい人”って言ってくれたこと。
“見た目じゃなくて、中身を見るべきだ”って言ってくれたことも」

秋鷹が、ふわりと微笑み言った。


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