私の生きる理由 ~君の鼓動に、永遠の愛を誓って~
「あっ…」
驚く澪音をギュッと抱きしめた桜介。
「捕まえた…もう離さない!」
「ちょっと…離してください…誰かに見られては…」
「見られてもいい!…誰が何を言おうとも、俺は構わない…」
そっと体を話して桜介は澪音を見つめる。
「…愛しています。あなたを…」
まっすぐな眼差しで見つめられ、澪音は驚いて固まってしまった。
「これが、俺の本当の気持ちです…」
そう言われると、澪音の頬に涙が伝った…。
「もう、誰も好きにならない…そう決めていました。でも…あなたに出会ってから、その気持ちが消えました…」
「どうして?…私なんか…」
「あなたが何者でも関係ない。清掃員だろうが何だろうが、俺は…愛することをやめません!」
ギュッと…澪音は桜介にしがみついた。
「こんなに…誰かに思いを告げられたことなんて…初めてです…」
「俺も、こんなに人を心から好きになったのは初めてです…」
涙があふれる目で澪音は桜介を見つめる。
桜介も潤んだ目で澪音を見つめた。
お互いが自然と引き寄せられ。
そのまま唇が重なった。
街頭の下、桜介は思いのまま澪音の唇を吸い上げていく。一時も離れたくない…息継ぎをすることも惜しむくらい、激しく何度も繰り返されるキス…。
澪音は桜介の想いに身を任せていた。
そっと唇が離れると、桜介は熱い目で澪音を見つめる…。
「今夜は…一緒にいてください…」
「はい…」
素直に答えた澪音。
そのまま歩き出した桜介と澪音。
2人はそのまま天城グループが経営する、会員制のホテルへやってきた。
最上階のスイートルーム。
窓からは綺麗なイルミネーションが見える。
広いダブルベットの上。
桜介は無我夢中で澪音の体に唇を這わせている。
その激しさを澪音は受け止めている。
澪音の雪のような白く絹のような滑らかな肌に、桜介が赤いつぼみの跡をつけていく。
2人の激しい吐息が交互していく中、目と目が合うと微笑みあい。
そしてまた激しく絡み合う。
でも、とても暖かくて優しい体温を感じると幸せな気持ちでいっぱいになる。
澪音の胸の傷にそっとキスをする桜介。
「…この傷も…愛しているよ…」
傷に触れられると澪音は少しだけ罪悪感がよぎる。
だが…今夜だけは…愛されることを許してほしいと…。
力強い桜介を感じると激しい痛みが澪音の体に走る。
「あっ…」
声が漏れた澪音。
「大丈夫…気持ちいいね…」
桜介がそっと囁くと澪音の力が抜ける。
体の奥まで伝わってくる桜介の愛を感じると、澪音はもう何もいらないと思った。
桜介もまた同じ気持ちだった。
窓から輝くイルミネーションが優しく2人を包み込んでいた。
翌朝。
桜介が目を覚ますと澪音はいなかった。
一枚のメモが残されている。
(有難うございました。…大丈夫、何も心配しないでください…)
そのメモ書きに桜介は複雑な気持ちを抱えた。
だが乗り越えなくてはならない壁がある。
桜介は覚悟を決めた。