総長は姫を一途に溺愛する。
朝の教室。窓から差し込む光が暖かく、春の匂いがかすかに漂っている。
私は机に座りながら、ふと横を見ると、蓮先輩がいつものようににこやかに立っていた。
「おはよう、ひまり」
その声に、思わず頬が赤くなる。
昨日の夜のキスの記憶がまだ鮮明で、胸の奥がじんわりと熱くなる。
「おはようございます……蓮先輩」
小さく答えると、蓮先輩はにやりと笑い、私の手を机越しに握る。
その手の温もりだけで、心臓が跳ね上がる。