不器用なきみは、涙色の明日を描いていく。
「私……。今日、佐伯さんに『もっとしっかりしてよね』って言われたんだ」

「うん」

「私は私なりに頑張っているつもりなんだけどさ。でも、簡単なことすら失敗しちゃうから、やっぱりしっかりしてないんだろうな……」

「いや、それは違う」

 湊がゆっくりと首を横に振った。

「俺はちゃんとわかってるよ。遥は毎日、一生懸命頑張ってる」

「でもっ、周りには……」

「大丈夫。きっと、少しずつ伝わるよ」

 湊はそう言って、あたたかい笑顔を見せてくれる。

 本当にそうなのかな? 正直まだちょっと不安だけど、湊の言う通りになるといいな。

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