不器用なきみは、涙色の明日を描いていく。
「大丈夫か?」

 静かなスペースに着くなり、湊が私を気づかう言葉をかけてくれる。

「う、うん。でも、聞き間違えた私が悪いから……」

「次からは気をつければいいんだよ。俺も近くにいるときは、ちゃんとフォローするから」

 そう言って、湊はいつもの優しい笑顔を見せてくれた。

 この笑顔、小さいころから変わらないな。

 私がどんなに失敗しても、どんなに落ち込んでも、『大丈夫』って安心させてくれる。そんな湊の笑顔にほっとする。
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