月夜の呪われ王子と追放王妃~力のない聖女などいらないと厄介払いしたのをお忘れですか? 辺境の地で幸せを掴みましたので、今さら謝られても戻りません
その夜、王宮の一角に新しく整えられた王と王妃の私室には、やわらかな灯りが揺れていた。
エミリアは窓際に立ち、薄手のショールを肩にかけて外を眺めた。
王都の夜景は遠くかすんで見える。城壁の上には結界の光が帯のように走り、そのすべてが色づいたばかりの新しい時代を示しているようだった。
そっと深呼吸したそのとき、背後から静かな靴音が近づく。
「眠れないのか?」
振り向くと、レオナールが立っていた。
普段の王衣ではなく、ゆったりとした薄いシャツ姿の彼の銀髪を灯りが照らし、彼の雰囲気をいつも以上に優しく見せていた。
「いいえ。ただ、風が気持ちよくて」
エミリアが微笑むと、レオナールは歩み寄り、そっと彼女の肩に両腕を回した。
「いい一日だったな」
囁く声は、いつにも増して穏やかだ。
「はい、とっても素敵な日でした」
そう答えながら、エミリアはゆっくりと目を閉じた。
(あの広間の光景は、きっと一生忘れないわ)
王冠が彼の頭に降ろされた瞬間、空気が変わった。
胸が震えるほどの歓声の中心で、レオナールは誰よりも凛々しく美しかった。
エミリアは窓際に立ち、薄手のショールを肩にかけて外を眺めた。
王都の夜景は遠くかすんで見える。城壁の上には結界の光が帯のように走り、そのすべてが色づいたばかりの新しい時代を示しているようだった。
そっと深呼吸したそのとき、背後から静かな靴音が近づく。
「眠れないのか?」
振り向くと、レオナールが立っていた。
普段の王衣ではなく、ゆったりとした薄いシャツ姿の彼の銀髪を灯りが照らし、彼の雰囲気をいつも以上に優しく見せていた。
「いいえ。ただ、風が気持ちよくて」
エミリアが微笑むと、レオナールは歩み寄り、そっと彼女の肩に両腕を回した。
「いい一日だったな」
囁く声は、いつにも増して穏やかだ。
「はい、とっても素敵な日でした」
そう答えながら、エミリアはゆっくりと目を閉じた。
(あの広間の光景は、きっと一生忘れないわ)
王冠が彼の頭に降ろされた瞬間、空気が変わった。
胸が震えるほどの歓声の中心で、レオナールは誰よりも凛々しく美しかった。