あなたとは合わないと思っていたけれど
感触としては望みが薄いように感じた。結婚は決して軽いものではないから、簡単に選択できるものではないのは理解できる。
武琉は香澄に興味を持ったが、相手が自分をどう思っているかは分からない。少なくともこれまでの見合い相手候補のように武琉を好感を持ってくれている様子はなさそうだった。
武琉としては香澄との契約結婚が最もよい解決策だと考えていたから、断られるのは残念だが無理強いは出来ないことだ。
香澄は持ち帰って考えると言っていたが、あまり期待はしていなかった。
ところが思いがけず翌日に彼女から連絡が入り、交渉の末に契約結婚が決まったのだった。
迅速に話を纏めるために話し合をする。
彼女は気になる点をまとめたリストを用意していた。
スマホにメモではなく、A4の紙に手書きでしっかりと書き込んであった。丁寧な文字で、定規まで使ってしっかりとした表に仕上げている。
(まったりのんびり、なんて言ってた割りに几帳面だな)
感心していたが文字を追っている途中でうっかり吹き出してしまった。
まさかのぬか床問題。否定していたが、おそらく彼女の中では重要なポイントなのだろう。恥ずかしがっていたが、自分でぬか漬けをしているというのは、武琉としては感心することだ。丁寧に日々を暮らしている気がする。
そんな香澄が自分の妻になるのだと思うと心が騒めいた。
契約結婚とはいえ、自分が守るべき存在。そんな義務感と責任感を感じているからなのだろうか。
干渉し合わない、期間は武琉が機長に昇格するまで。
冷たい関係であるはずなのに、お互い本音を晒し合っているからか、彼女を遠い存在だとは感じない。
(それどころか……)
武琉は香澄と暮らす日々を待っている自分に気がついた。
武琉は香澄に興味を持ったが、相手が自分をどう思っているかは分からない。少なくともこれまでの見合い相手候補のように武琉を好感を持ってくれている様子はなさそうだった。
武琉としては香澄との契約結婚が最もよい解決策だと考えていたから、断られるのは残念だが無理強いは出来ないことだ。
香澄は持ち帰って考えると言っていたが、あまり期待はしていなかった。
ところが思いがけず翌日に彼女から連絡が入り、交渉の末に契約結婚が決まったのだった。
迅速に話を纏めるために話し合をする。
彼女は気になる点をまとめたリストを用意していた。
スマホにメモではなく、A4の紙に手書きでしっかりと書き込んであった。丁寧な文字で、定規まで使ってしっかりとした表に仕上げている。
(まったりのんびり、なんて言ってた割りに几帳面だな)
感心していたが文字を追っている途中でうっかり吹き出してしまった。
まさかのぬか床問題。否定していたが、おそらく彼女の中では重要なポイントなのだろう。恥ずかしがっていたが、自分でぬか漬けをしているというのは、武琉としては感心することだ。丁寧に日々を暮らしている気がする。
そんな香澄が自分の妻になるのだと思うと心が騒めいた。
契約結婚とはいえ、自分が守るべき存在。そんな義務感と責任感を感じているからなのだろうか。
干渉し合わない、期間は武琉が機長に昇格するまで。
冷たい関係であるはずなのに、お互い本音を晒し合っているからか、彼女を遠い存在だとは感じない。
(それどころか……)
武琉は香澄と暮らす日々を待っている自分に気がついた。