あなたとは合わないと思っていたけれど
「美味しい。淹れるのが上手いんだな」
「ありがとうございます」
香澄も彼に続いて丁度いい温度になったコーヒーを飲む。会話が途切れて沈黙が訪れた。
打ち合わせに入る前に何か軽い話をした方がいいのかと思ったが、よい話題が浮かばなかった。
同僚といっても職種は違うし、あまり共通の話題がない。
武琉はこの状況を意識していないようで黙ったままだ。何を考えているのか分からない。
顔を合わせたのだってまだ十回以下なのだから当然なことだけれど。
(気にしすぎても仕方ないか。沈黙が気まずいってほどじゃないし……)
香澄は結局何も言わないことにした。
しばらくすると武流が口を開いた。
「これからの予定だけど、明日、婚姻届を提出して、明後日に会社に報告という流れでいい?」
「それで大丈夫です。ただうちの両親が、結婚式や新婚旅行はなしというのに反対するかもしれないです。とにかく形を大事にするタイプなので」
武琉は少し笑った。
「うちと同じだ。お互いの両親には、俺の仕事が落ち着くまで待ってくださいとお願いしよう」
「分かりました」
もし香澄の仕事の都合でと言ったら文句を言われそうだが、武琉の方の問題と言えば、母もあまりうるさくは言えないだろう。しばらくは大丈夫だ。義父母ぼ[悠森42]がどんな反応をするかは分からないが、武琉がなんとか説得するはずだ。
「ありがとうございます」
香澄も彼に続いて丁度いい温度になったコーヒーを飲む。会話が途切れて沈黙が訪れた。
打ち合わせに入る前に何か軽い話をした方がいいのかと思ったが、よい話題が浮かばなかった。
同僚といっても職種は違うし、あまり共通の話題がない。
武琉はこの状況を意識していないようで黙ったままだ。何を考えているのか分からない。
顔を合わせたのだってまだ十回以下なのだから当然なことだけれど。
(気にしすぎても仕方ないか。沈黙が気まずいってほどじゃないし……)
香澄は結局何も言わないことにした。
しばらくすると武流が口を開いた。
「これからの予定だけど、明日、婚姻届を提出して、明後日に会社に報告という流れでいい?」
「それで大丈夫です。ただうちの両親が、結婚式や新婚旅行はなしというのに反対するかもしれないです。とにかく形を大事にするタイプなので」
武琉は少し笑った。
「うちと同じだ。お互いの両親には、俺の仕事が落ち着くまで待ってくださいとお願いしよう」
「分かりました」
もし香澄の仕事の都合でと言ったら文句を言われそうだが、武琉の方の問題と言えば、母もあまりうるさくは言えないだろう。しばらくは大丈夫だ。義父母ぼ[悠森42]がどんな反応をするかは分からないが、武琉がなんとか説得するはずだ。