あなたとは合わないと思っていたけれど
実際上手くいかずに揉めたこともある。そして酷く傷ついた。そんなふうに傷つくくらいならひとりでいる方がずっと幸せだ。
「体力的にハードだと感じるときはあるかな。でも昔、仕事に夢中になるあまり人付き合いを疎かにして気づけば敬遠されていたことがあるんだ。反省して後悔したよ。人付き合いにも努力は必要だと思ってる」
「……そうなんですね」
武琉の言っていることは特別なことじゃないかもしれない。でもなぜか心が揺れる。
(自分の駄目なところを直視することになった感じというか……)
閉じこもっている自分が偏屈だと感じるし、すごく狭い世界にいるつまらない人間のような気がする。
今まで自分の考え方に後ろめたい気持なんてなかったけれど、今やたらと落ち着かない気持ちになっている。
「どうした? 難しい顔をしてるけど」
「なんでもないです。ただちょっといろいろ考えてしまって」
「そうか。何事も深く考えるのは大事なことだ」
武琉はにこりと笑った。相変わらず前向きだ。
「そうですね。でも私っていつもあまり深く考えてなかったです。そのときが良ければいいと言うか。結構逃げ体質で浅はかなんです」
「そんなふうには見えないけどな」
武琉が首を傾げる。
「本当ですよ」
幼い頃から厳しい母の言う通りに生きてきて、でも今の自分には何があるのだろう。
「体力的にハードだと感じるときはあるかな。でも昔、仕事に夢中になるあまり人付き合いを疎かにして気づけば敬遠されていたことがあるんだ。反省して後悔したよ。人付き合いにも努力は必要だと思ってる」
「……そうなんですね」
武琉の言っていることは特別なことじゃないかもしれない。でもなぜか心が揺れる。
(自分の駄目なところを直視することになった感じというか……)
閉じこもっている自分が偏屈だと感じるし、すごく狭い世界にいるつまらない人間のような気がする。
今まで自分の考え方に後ろめたい気持なんてなかったけれど、今やたらと落ち着かない気持ちになっている。
「どうした? 難しい顔をしてるけど」
「なんでもないです。ただちょっといろいろ考えてしまって」
「そうか。何事も深く考えるのは大事なことだ」
武琉はにこりと笑った。相変わらず前向きだ。
「そうですね。でも私っていつもあまり深く考えてなかったです。そのときが良ければいいと言うか。結構逃げ体質で浅はかなんです」
「そんなふうには見えないけどな」
武琉が首を傾げる。
「本当ですよ」
幼い頃から厳しい母の言う通りに生きてきて、でも今の自分には何があるのだろう。