初恋の続きはトキメキとともに。
今日の飲み会の会場は、夜景を楽しめる屋上ビアガーデンだ。
屋上ならではの心地よい風が吹く開放的な空間に加えて、金曜の夜というもっとも心が軽くなる条件が重なり、みんなリラックスした顔でビールをゴクゴクと勢いよく飲んでいる。
あちこちから「ぷはぁ!」と豪快に息を吐く声が聞こえてきた。
そんな周囲の様子を眺めながら、私もジョッキに口をつける。
冷たいビールが喉を駆け抜け、疲れが一気に溶けていく気がした。
「南雲さんは美味しそうに飲むね」
隣の席で同じくビールを飲んでいた広瀬主任が、ふいに私の顔を覗き込んだかと思うと、柔らかく目を細めた。
今の広瀬主任は、オフィスにいる時と違い、どことなくゆるりとした雰囲気を纏っている。
プライベートでの姿を垣間見た気がして、一瞬ドキリと心臓が波打った。
「あ、はい。美味しく頂いてます!」
「それは良かった。異動して2週間経つけど、営業一課はどう? 困ってることとかない?」
「最初は不安でいっぱいでしたけど、皆さんによくして頂いてるので大丈夫です。まだまだ戦力にはなれていませんが、引き続き頑張ります……!」
チームのリーダーとして私を慮ってくれる広瀬主任は、やっぱり昔と変わらず優しい。
在りし日に、傘を貸してくれた時の出来事が脳裏に浮かぶ。
「南雲さんは謙虚で真っ直ぐだね。それに努力家だし。あんまり気負いすぎず、もっと肩の力抜いても大丈夫だからね」
「ありがとうございます。……でも、これから秋に向けて展示会準備も本格化して忙しくなるって聞いています。足手纏いにならないようにって思って」
「井澤課長に聞いたの? 確かにそうなんだけど、無理しすぎて体調崩したら元も子もないからさ。それに南雲さんはこっちの想像以上に頑張ってくれてるから全然足手纏いじゃないよ。もうすでに結構仕事任せちゃってるし」
「いえ、まだ広瀬主任が抱えてらっしゃる業務も多いですから。せめて事務作業だけでもすべて引き受けられるようになって、お忙しい広瀬主任の負担を減らせればなと思います!」
私が気合いっぱいにそう返すと、広瀬主任は少しだけ目を丸くした。
……あ、ちょっと言葉に気持ちが籠りすぎちゃったかも。広瀬先輩、もしかして引いてる?
屋上ならではの心地よい風が吹く開放的な空間に加えて、金曜の夜というもっとも心が軽くなる条件が重なり、みんなリラックスした顔でビールをゴクゴクと勢いよく飲んでいる。
あちこちから「ぷはぁ!」と豪快に息を吐く声が聞こえてきた。
そんな周囲の様子を眺めながら、私もジョッキに口をつける。
冷たいビールが喉を駆け抜け、疲れが一気に溶けていく気がした。
「南雲さんは美味しそうに飲むね」
隣の席で同じくビールを飲んでいた広瀬主任が、ふいに私の顔を覗き込んだかと思うと、柔らかく目を細めた。
今の広瀬主任は、オフィスにいる時と違い、どことなくゆるりとした雰囲気を纏っている。
プライベートでの姿を垣間見た気がして、一瞬ドキリと心臓が波打った。
「あ、はい。美味しく頂いてます!」
「それは良かった。異動して2週間経つけど、営業一課はどう? 困ってることとかない?」
「最初は不安でいっぱいでしたけど、皆さんによくして頂いてるので大丈夫です。まだまだ戦力にはなれていませんが、引き続き頑張ります……!」
チームのリーダーとして私を慮ってくれる広瀬主任は、やっぱり昔と変わらず優しい。
在りし日に、傘を貸してくれた時の出来事が脳裏に浮かぶ。
「南雲さんは謙虚で真っ直ぐだね。それに努力家だし。あんまり気負いすぎず、もっと肩の力抜いても大丈夫だからね」
「ありがとうございます。……でも、これから秋に向けて展示会準備も本格化して忙しくなるって聞いています。足手纏いにならないようにって思って」
「井澤課長に聞いたの? 確かにそうなんだけど、無理しすぎて体調崩したら元も子もないからさ。それに南雲さんはこっちの想像以上に頑張ってくれてるから全然足手纏いじゃないよ。もうすでに結構仕事任せちゃってるし」
「いえ、まだ広瀬主任が抱えてらっしゃる業務も多いですから。せめて事務作業だけでもすべて引き受けられるようになって、お忙しい広瀬主任の負担を減らせればなと思います!」
私が気合いっぱいにそう返すと、広瀬主任は少しだけ目を丸くした。
……あ、ちょっと言葉に気持ちが籠りすぎちゃったかも。広瀬先輩、もしかして引いてる?