初恋の続きはトキメキとともに。
まだ用件を口にしていないのに、結城くんは私の声音で異変を察したらしい。
この前も思ったけど、結城くんは鋭すぎる。
「えっと、実は顧客管理システムの調子がおかしくて。今不具合に気がついたんだけど、午前中に入力したデータがすべて消えてしまってるみたいなの」
「分かった。すぐそっち行く」
平坦な口調で必要なことだけを短く述べると、結城くんは内線を切った。
そして言葉通り、本当にすぐに営業フロアに来てくれた。
「……それ、ちょっと見せて」
私のパソコンを覗き込み、なにやら確認をしたそうだったので、私は自席を結城くんに明け渡す。
結城くんは私の席に座ると、情シスから持って来たパソコンをデスクの上に置き、私のパソコンと見比べながら、カタカタと作業をし始めた。
自席を奪われた私は、しょうがなく外回りで不在にしている広瀬主任の席に腰を下ろす。
どれくらい時間がかかるのか分からないが、とりあえず隣の席から結城くんの作業風景を見守ることにした。
「結城くん……どう? 直りそう?」
しばらくの後、沈黙が気まずくなった私は様子を窺うように控えめに結城くんに話しかけた。
結城くんはチラッとこちらを見たかと思うと、またすぐにパソコンの画面に目を戻し、前を向いたまま口を開く。
「まだかかると思う。もう少し待って」
「あ、うん。分かった。急かしてごめんね」
私が謝ると、またチラッとこちらを向いた結城くんと眼鏡越しに目が合った。
軽く首を振られ、たぶん謝らなくていいと言われた気がした。
……本当に無口だなぁ。必要最低限しか話さないけど、不思議と感じは悪くないんだよね。
実は結城くん、目鼻立ちの整った結構なイケメンである。
高梨さん情報によると、密かに女性社員から人気があるらしい。
この前も思ったけど、結城くんは鋭すぎる。
「えっと、実は顧客管理システムの調子がおかしくて。今不具合に気がついたんだけど、午前中に入力したデータがすべて消えてしまってるみたいなの」
「分かった。すぐそっち行く」
平坦な口調で必要なことだけを短く述べると、結城くんは内線を切った。
そして言葉通り、本当にすぐに営業フロアに来てくれた。
「……それ、ちょっと見せて」
私のパソコンを覗き込み、なにやら確認をしたそうだったので、私は自席を結城くんに明け渡す。
結城くんは私の席に座ると、情シスから持って来たパソコンをデスクの上に置き、私のパソコンと見比べながら、カタカタと作業をし始めた。
自席を奪われた私は、しょうがなく外回りで不在にしている広瀬主任の席に腰を下ろす。
どれくらい時間がかかるのか分からないが、とりあえず隣の席から結城くんの作業風景を見守ることにした。
「結城くん……どう? 直りそう?」
しばらくの後、沈黙が気まずくなった私は様子を窺うように控えめに結城くんに話しかけた。
結城くんはチラッとこちらを見たかと思うと、またすぐにパソコンの画面に目を戻し、前を向いたまま口を開く。
「まだかかると思う。もう少し待って」
「あ、うん。分かった。急かしてごめんね」
私が謝ると、またチラッとこちらを向いた結城くんと眼鏡越しに目が合った。
軽く首を振られ、たぶん謝らなくていいと言われた気がした。
……本当に無口だなぁ。必要最低限しか話さないけど、不思議と感じは悪くないんだよね。
実は結城くん、目鼻立ちの整った結構なイケメンである。
高梨さん情報によると、密かに女性社員から人気があるらしい。