初恋の続きはトキメキとともに。
「――まぁ、井澤課長への苦言はここまでにしておきます。それより、そろそろ退席時間みたいです。幹事の久我からの伝言ですが、最後に締めの挨拶を課長にお願いできますか?」
「分かった。あそこにいる久我のところへ行けばいいんだな」
井澤課長はジョッキを置いて席を立つと、個室内の少し離れた場所にいる久我くんの方へ移動して行った。
井澤課長がいなくなって空いた席には、代わりに広瀬主任が滑り込む。
それからしばらくの後、課のメンバーを労うと同時に激励するる井澤課長の締めの挨拶があり、展示会の打ち上げはお開きとなった。
◇◇◇
「はい、じゃあ二次会のカラオケに行く方はこちらへ集まってくださーい! わたしがお店にご案内しまーす!」
「二次会に参加されずここでお帰りの方は、今週も一週間お疲れ様っした! お気をつけて! 楽しい休日を!」
居酒屋から外に出ると、お店の前では久我くん&高梨さんコンビが声を張り上げてアナウンスをしていた。
まだまだ飲み足りないのか、結構な人数が二次会へ参加するようである。
私はというと、今になってちょっと飲み過ぎたかなという自覚が芽生えてきたため、このまま大人しく帰宅することにした。
帰宅組は全員ここから一番近い駅へと向かうようだ。
乗り換えの関係上、私は少し離れたところにある駅の方が利便性が良く、みんなとはお店の前で別れた。
少しだけふらつく足取りで一人歩き出す。
金曜日の夜とあって、街は解き放たれたような熱気に包まれ、通りを行き交う人々のざわめきで満ちていた。
「南雲さん」
そんな喧騒の中、不思議とその声だけは鮮明に耳に届いた。
振り返れば、居酒屋の方から追いかけてきたらしい広瀬主任の姿があった。
私の視界には、仕事帰りに飲んでいたスーツ姿のサラリーマンが多数映っているにもかかわらず、広瀬主任だけがくっきり浮かび上がり、一際存在感を放っている。
「……広瀬主任? どうされたんですか?」
居酒屋の前で別れた時、広瀬主任は二次会組のみんなに囲まれていたから、てっきりカラオケに行ったのだと思っていた。
……なのに、なんでここにいるんだろう?
不思議に思って首を傾げていると、広瀬主任は追いついてきて、私の隣に並び立った。
「分かった。あそこにいる久我のところへ行けばいいんだな」
井澤課長はジョッキを置いて席を立つと、個室内の少し離れた場所にいる久我くんの方へ移動して行った。
井澤課長がいなくなって空いた席には、代わりに広瀬主任が滑り込む。
それからしばらくの後、課のメンバーを労うと同時に激励するる井澤課長の締めの挨拶があり、展示会の打ち上げはお開きとなった。
◇◇◇
「はい、じゃあ二次会のカラオケに行く方はこちらへ集まってくださーい! わたしがお店にご案内しまーす!」
「二次会に参加されずここでお帰りの方は、今週も一週間お疲れ様っした! お気をつけて! 楽しい休日を!」
居酒屋から外に出ると、お店の前では久我くん&高梨さんコンビが声を張り上げてアナウンスをしていた。
まだまだ飲み足りないのか、結構な人数が二次会へ参加するようである。
私はというと、今になってちょっと飲み過ぎたかなという自覚が芽生えてきたため、このまま大人しく帰宅することにした。
帰宅組は全員ここから一番近い駅へと向かうようだ。
乗り換えの関係上、私は少し離れたところにある駅の方が利便性が良く、みんなとはお店の前で別れた。
少しだけふらつく足取りで一人歩き出す。
金曜日の夜とあって、街は解き放たれたような熱気に包まれ、通りを行き交う人々のざわめきで満ちていた。
「南雲さん」
そんな喧騒の中、不思議とその声だけは鮮明に耳に届いた。
振り返れば、居酒屋の方から追いかけてきたらしい広瀬主任の姿があった。
私の視界には、仕事帰りに飲んでいたスーツ姿のサラリーマンが多数映っているにもかかわらず、広瀬主任だけがくっきり浮かび上がり、一際存在感を放っている。
「……広瀬主任? どうされたんですか?」
居酒屋の前で別れた時、広瀬主任は二次会組のみんなに囲まれていたから、てっきりカラオケに行ったのだと思っていた。
……なのに、なんでここにいるんだろう?
不思議に思って首を傾げていると、広瀬主任は追いついてきて、私の隣に並び立った。