初恋の続きはトキメキとともに。
「遥香は海好きなの?」
あまりに海の景色を真剣に見ていたからだろう。
信号待ちで車が一時停車したタイミングで、目を細めた洸くんがこちらを見て訊ねてきた。
「いえ、特別好きってわけではなかったんですけど……でも、なんだか今日ですごく好きになりました! 見ているだけでこんなに楽しいだなんて知らなかったです。あ、ひろ、洸くんは運転中で見れないのに、私ばかり景色を堪能してすみません……!」
話しているうちに、よくよく考えれば洸くんに対して配慮の足りない失礼な言動だったかもと思い至った私は、顔色を悪くする。
「そんなこと気にしなくていいのに。俺は遥香が楽しんでくれてるなら、それだけで嬉しいよ。俺のことは気にせず、好きなだけ外の景色を堪能して」
そう言って、私の心配を包み込むように洸くんは優しく微笑むと、ふいにハンドルを握っていた手を助手席側へ伸ばしてきた。
その手は風で乱れて頬にかかっていた私の髪を掬い上げ、するりと耳に掛けてくれる。
「……!」
突然のことに私は驚いて身動きがとれない。
ただただその様子を目で追っていた。
そして何事もなかったかのように車が再び動き出した頃になって、ようやく私は遅れて顔を真っ赤にさせた。
……あ、あまりにも手慣れた自然な動作! 洸くんはもともと誰に対しても平等に優しい人だけど、彼女にはこんな甘やかすような優しさも見せてくれるんだ。し、新発見……!
自分に向けられる特別な甘さに胸が高鳴る。
やっぱり今のこの状況が信じられない。
“あの広瀬先輩”がその瞳にを映し、それだけじゃなく二人きりでデートしていて、彼女にしか見せない顔を向けてくるのだから。
……本当、夢みたいな状況だよね。
夢ならば醒めないで欲しいと願った思いが天に届いたのか、まだまだ幸せなデートの時間は続く。
しばらくのんびりと海岸沿いドライブを楽しんでいた私達だったが、だんだんと陽が落ちて来た頃合いに、車を停めて海岸へ降りることにした。
海に沈む夕日を見るためだ。
あまりに海の景色を真剣に見ていたからだろう。
信号待ちで車が一時停車したタイミングで、目を細めた洸くんがこちらを見て訊ねてきた。
「いえ、特別好きってわけではなかったんですけど……でも、なんだか今日ですごく好きになりました! 見ているだけでこんなに楽しいだなんて知らなかったです。あ、ひろ、洸くんは運転中で見れないのに、私ばかり景色を堪能してすみません……!」
話しているうちに、よくよく考えれば洸くんに対して配慮の足りない失礼な言動だったかもと思い至った私は、顔色を悪くする。
「そんなこと気にしなくていいのに。俺は遥香が楽しんでくれてるなら、それだけで嬉しいよ。俺のことは気にせず、好きなだけ外の景色を堪能して」
そう言って、私の心配を包み込むように洸くんは優しく微笑むと、ふいにハンドルを握っていた手を助手席側へ伸ばしてきた。
その手は風で乱れて頬にかかっていた私の髪を掬い上げ、するりと耳に掛けてくれる。
「……!」
突然のことに私は驚いて身動きがとれない。
ただただその様子を目で追っていた。
そして何事もなかったかのように車が再び動き出した頃になって、ようやく私は遅れて顔を真っ赤にさせた。
……あ、あまりにも手慣れた自然な動作! 洸くんはもともと誰に対しても平等に優しい人だけど、彼女にはこんな甘やかすような優しさも見せてくれるんだ。し、新発見……!
自分に向けられる特別な甘さに胸が高鳴る。
やっぱり今のこの状況が信じられない。
“あの広瀬先輩”がその瞳にを映し、それだけじゃなく二人きりでデートしていて、彼女にしか見せない顔を向けてくるのだから。
……本当、夢みたいな状況だよね。
夢ならば醒めないで欲しいと願った思いが天に届いたのか、まだまだ幸せなデートの時間は続く。
しばらくのんびりと海岸沿いドライブを楽しんでいた私達だったが、だんだんと陽が落ちて来た頃合いに、車を停めて海岸へ降りることにした。
海に沈む夕日を見るためだ。