初恋の続きはトキメキとともに。
慣れた足取りで会議室に向かい、人事部の人に出欠チェックをしてもらった後、指定されたグループの席へ移動する。

該当の席を見つけると、そこにはすでに他のグループメンバーが1人座っていた。

「あれ? 結城くん? またグループ一緒だね。今回もよろしくね」

「……よろしく」

以前別の研修でもグループが一緒になった情シスの結城くんと偶然にもまた同じグループになった。

朝だからか結城くんはいつも以上にローテンションである。

 ……低血圧っぽいもんね。カフェインを体が欲してるのかコーヒーすごく飲んでるし。

そういえば以前の時も、研修前に結城くんはコーヒーを飲んでいた気がする。

そんなことをぼんやり思い出しているうちに、他のグループメンバーも次々にやって来て、研修開始時刻となった。

「では定刻になりましたので、中堅社員研修を始めたいと思います。本研修では――……」

そこからまずこの2日間に学ぶ研修の内容説明が始まった。

今回の研修は入社5〜10年目の一般社員が対象となっている。

今後主任としてチームを率いる立場になることが期待されている年次の者達だ。

そのため研修内容も、マネジメントの基礎やコミュニケーション力の強化などに特化されているようだった。

内容説明が終わると、さっそくカリキュラムがスタート。

今回のために招かれた専門の外部講師による指導のもと、講義やロールプレイを通して、朝から夕方までみっちりと学んでいく。

新しい知識をたっぷりインプットし、1日が終わった頃には頭から湯気が出そうだった。

「南雲さん、お疲れ! うわ〜疲労が滲む顔してんなぁ」

「うん、内容盛り沢山だったから。久我くんはまだまだ元気そうだね」

「オレ、体力だけはあるからさ! ところで南雲さん、疲れてるとは思うけど、夕食の後って予定ある?」
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