初恋の続きはトキメキとともに。
「その感じだと、先輩を越える人が現れない限り、きっと遥香は彼氏作らないんだろうなぁ。幼馴染の私としては、せっかく努力して可愛くなったんだから遥香には幸せな恋も経験して欲しいなぁって思っちゃうけど。そうなると、やっぱり異動先で運命の出会いに期待だね!」
「もう、茉侑ってば。職場は恋愛しに行くところじゃないよ?」
「もちろん分かってるよ。でもさ、いずれにしても新しい環境ってなにかしらの刺激をもらえるじゃん! 恋愛に限らず日々の生活に良い変化をもたらしてれるかもだしさ! どう? こう考えれば不安より楽しみの方が優ってきたんじゃない?」
わざと軽い口調でチャーミングに笑って話す茉侑に、私も自然と笑顔になった。
異動を不安に思う私を励まそうとしてくれているのが伝わってくる。
ポジティブ思考で何事にも果敢に挑戦する行動的な茉侑。
控えめで慎重派な私とは真逆の性格だけど、だからこそ昔から何度となく背中を押してもらった。
「うん! ありがとう、茉侑! やっぱり私、茉侑が大好きだなぁって改めて実感しちゃった。人生最大の幸運は茉侑が幼馴染だったことかも」
「私だって同じ気持ちだってば! ってか、私達さっきからお互い好き好き言い合ってない? あ、一応断っておくけど、私は彼氏一筋だからね?」
「ふふっ、もちろん分かってるよ」
私達は顔を見合わせて同時にプッと吹き出す。
笑いながら缶チューハイで乾杯し、その後も他愛のない話で盛り上がった。
茉侑との気の置けない時間でパワーをチャージした私は、帰る頃にはすっかり肩の力が抜け、異動への不安が和らいでいた。
翌日からも着々と引継ぎなどの異動準備を進め……
そして、とうとう本社営業部への出社日を迎えた。
「もう、茉侑ってば。職場は恋愛しに行くところじゃないよ?」
「もちろん分かってるよ。でもさ、いずれにしても新しい環境ってなにかしらの刺激をもらえるじゃん! 恋愛に限らず日々の生活に良い変化をもたらしてれるかもだしさ! どう? こう考えれば不安より楽しみの方が優ってきたんじゃない?」
わざと軽い口調でチャーミングに笑って話す茉侑に、私も自然と笑顔になった。
異動を不安に思う私を励まそうとしてくれているのが伝わってくる。
ポジティブ思考で何事にも果敢に挑戦する行動的な茉侑。
控えめで慎重派な私とは真逆の性格だけど、だからこそ昔から何度となく背中を押してもらった。
「うん! ありがとう、茉侑! やっぱり私、茉侑が大好きだなぁって改めて実感しちゃった。人生最大の幸運は茉侑が幼馴染だったことかも」
「私だって同じ気持ちだってば! ってか、私達さっきからお互い好き好き言い合ってない? あ、一応断っておくけど、私は彼氏一筋だからね?」
「ふふっ、もちろん分かってるよ」
私達は顔を見合わせて同時にプッと吹き出す。
笑いながら缶チューハイで乾杯し、その後も他愛のない話で盛り上がった。
茉侑との気の置けない時間でパワーをチャージした私は、帰る頃にはすっかり肩の力が抜け、異動への不安が和らいでいた。
翌日からも着々と引継ぎなどの異動準備を進め……
そして、とうとう本社営業部への出社日を迎えた。