初恋の続きはトキメキとともに。
一方的に見つめていた高校時代が頭をよぎるたびに、今の状態が不思議でならない。
……しかもクリスマスまで一緒に過ごすんだよ!? あの広瀬先輩と! 恋人として!
会うのはいつも週末だけだったから、クリスマスが週半ばの平日だと知った時点で、私は諦めていた。
なのに、洸くんの方から誘ってくれたのだ。
「遠出したりは難しいけど、家で一緒にケーキでも食べよう」と優しく微笑んで。
“恋人と過ごすクリスマス”に実は密かに憧れのあった私は、その一言が嬉しくてたまらなかった。
豪華なディナーも、煌びやかなイルミネーションも必要ない。
クリスマスという日に、洸くんが隣にいてくれるだけで、私にとっては特別だから。
……楽しみだなぁ。プレゼントも用意した方がいいよね? 何がいいかなぁ。
真面目な顔で仕事をしつつも、心の中は知らず知らずのうちに弾んでいた。
私はコピー機から出力される資料を待ちながら、来るべき日に向け思いを馳せた。
そして迎えたクリスマス当日。
定時と同時に足早にオフィスを後にする人が散見される中、私もその1人として早めに会社を出た。
お泊まり用グッズの入った鞄を手に、洸くんの家近くにあるカフェへ向かう。
外回りから直帰予定である彼の帰宅をここで待つ段取りだ。
クリスマスソングが流れる店内でのんびりカフェラテを飲んでいると、ほどなくして洸くんからのメッセージが入った。
私は軽やかな足取りで席を立ち、もはや慣れ親しみつつある洸くんの家を目指して歩き出した。
「仕事お疲れ。ごめん、もしかして待たせた?」
「お疲れ様です。いえ、カフェラテを飲んでたらすぐだったので大丈夫です!」
「そっか、それなら良かった。それにしても、よく考えたら平日の仕事終わりに会うのは初めてじゃない? なんか新鮮だね」
「確かにそうですね」
玄関で迎えてくれた洸くんは、帰宅直後のためまだスーツを着たままだった。
スーツ姿自体は、普段会社で見ているから特段珍しさはない。
でも恋人として会う時は、いつも私服姿のため、自宅で見るスーツ姿はレアだ。
つい視線が釘付けになる。
「外寒かっただろうから、とりあえず入って。あ、でもその前に……」
靴を脱いで中に入ろうとしたその時、私の体は突如ふわりと温かさに包まれた。
……しかもクリスマスまで一緒に過ごすんだよ!? あの広瀬先輩と! 恋人として!
会うのはいつも週末だけだったから、クリスマスが週半ばの平日だと知った時点で、私は諦めていた。
なのに、洸くんの方から誘ってくれたのだ。
「遠出したりは難しいけど、家で一緒にケーキでも食べよう」と優しく微笑んで。
“恋人と過ごすクリスマス”に実は密かに憧れのあった私は、その一言が嬉しくてたまらなかった。
豪華なディナーも、煌びやかなイルミネーションも必要ない。
クリスマスという日に、洸くんが隣にいてくれるだけで、私にとっては特別だから。
……楽しみだなぁ。プレゼントも用意した方がいいよね? 何がいいかなぁ。
真面目な顔で仕事をしつつも、心の中は知らず知らずのうちに弾んでいた。
私はコピー機から出力される資料を待ちながら、来るべき日に向け思いを馳せた。
そして迎えたクリスマス当日。
定時と同時に足早にオフィスを後にする人が散見される中、私もその1人として早めに会社を出た。
お泊まり用グッズの入った鞄を手に、洸くんの家近くにあるカフェへ向かう。
外回りから直帰予定である彼の帰宅をここで待つ段取りだ。
クリスマスソングが流れる店内でのんびりカフェラテを飲んでいると、ほどなくして洸くんからのメッセージが入った。
私は軽やかな足取りで席を立ち、もはや慣れ親しみつつある洸くんの家を目指して歩き出した。
「仕事お疲れ。ごめん、もしかして待たせた?」
「お疲れ様です。いえ、カフェラテを飲んでたらすぐだったので大丈夫です!」
「そっか、それなら良かった。それにしても、よく考えたら平日の仕事終わりに会うのは初めてじゃない? なんか新鮮だね」
「確かにそうですね」
玄関で迎えてくれた洸くんは、帰宅直後のためまだスーツを着たままだった。
スーツ姿自体は、普段会社で見ているから特段珍しさはない。
でも恋人として会う時は、いつも私服姿のため、自宅で見るスーツ姿はレアだ。
つい視線が釘付けになる。
「外寒かっただろうから、とりあえず入って。あ、でもその前に……」
靴を脱いで中に入ろうとしたその時、私の体は突如ふわりと温かさに包まれた。