幼なじみドクターはクールなふりして愛妻家

「ほら、俺の指に集中して。いっぱい解しておかないと、美葉がつらいから」
「ちが……いや、違くないけど、ん、ダメ、そんなにいっぱい……あ、あ……っ」

『みよちゃん』から『美葉』にまた呼び方が変わった途端、彼の意地悪度がアップした気がして、そんな洸にまたドキドキしてしまう。

 いったい、あなたはいくつの顔を持っているの……?

 洸の愛撫にぐずぐずに溶かされた頭の片隅で、恍惚としながら問いかける。

「美葉。そろそろ、我慢の限界。いい?」
「わかった。……大丈夫、だと思う」
「でも待って。その前に……もっとキスしたい」

 汗ばんだ額や荒い呼吸、それに、太腿にずっと当たっていた彼の熱。洸の中で男性的な興奮が高まっているのは明らかなのに、すぐに事に及ぼうとするのではなく、甘えた顔でキスをねだるのもまた彼らしくて、胸がキュンと鳴る。

「いいよ。いっぱいして、洸」
「ありがとう。……大好きだよ、みよちゃん」

 啄むようなキスが触れたと思ったら、すぐに深いキスへと変わり、お互いの唇を求め合う。

 かわいくて、かっこよくて、色っぽくて……私の夫、ハイブリッドすぎてヤバくない?

 きっと長い間私を想い続け修行していた、洸の努力の賜物なんだろう。

 こんなにも一途に愛されて、私、幸せすぎる――。

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