幼なじみドクターはクールなふりして愛妻家
「小森さんにそんな事情が……」
「ああ、そうらしい。ま、彼女には竜崎先生がついてるから大丈夫だろ」
ベッドの中で、裸の美葉をギュッと抱きしめる。先ほどまで散々愛し合っていた俺たちは、体力を使い果たして気だるい余韻に浸っている。
「小森さんの告白、ちゃんと断ってよね」
「当たり前だろ。なに、あんなに愛されたのにまだ俺の愛を疑ってるの?」
「そういうわけじゃないけど……」
美葉が嫉妬するなんて珍しい。彼女の不安が少しでも和らぐように、抱きしめたまま髪をゆっくりと撫でる。
しばらくすると美葉も機嫌を直したようで、話題を変えた。
「ねえ、結婚式どうしようか」
俺は美葉の髪を指先でで梳きつつ、甘い気持ちで答えた。
「もちろんするし、美葉のお色直しは五回くらい見たい」
「それ、着替える方の都合をまったく無視してるでしょ」
「じゃあ、三回」
「そういう話は別に後でもいいの。時期とかどこでやるとか、もっと現実的なこと考えて」
上目づかいで睨まれたので、「ごめん」と謝って彼女にチュッと口づけする。