幼なじみドクターはクールなふりして愛妻家

「ん、んぅ……好き。洸とキスするの、好き……」

 舌を吸われた余韻で唇が半開きになったままの、呆けた顔で伝える。

 頭の悪い会話をしているなと思う。でも、本能から出た言葉だから仕方ない。

 彼も私も、医者でもなんでもないただの人になって、純粋に愛し合っているだけだから。

「かわいすぎるだろ……どれだけ抱き潰しても足りない」

 そして、こういう時の洸はずるいくらいに色気があって、耳元でなにか囁かれるだけでぞくぞくしてしまう。

 それに、彼と抱き合うたびに肌やその内側が彼に馴染んで、快感が増しているとも思う。洸の手で、洸の体で、私が彼専用に作り替えられていくみたい。恍惚とした感覚で、意識が飛んでいきそうだ。

「洸……ダメ、私、もう無理……っ」
「いいよ、美葉。我慢しないで……いって」

 こんな時ばかり優しい吐息たっぷりの声が耳にかかると、その刺激が下腹部にまで伝わって、そこに溜まった熱が一気に弾ける。

 声にならない声を上げて背中を浮かせた私は、びりびりと甘い痺れを感じながら、彼の体にくたりと倒れ込む。

 ほとんど同時に果てた洸が、労うように軽い口づけをくれた。

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