私の理想の王子様
鳴りやまない拍手の中、舞台を降りた朝子はすぐにピンマイクを外すと、手早く片付けを始める。
すると由美が朝子の側に駆け寄って来た。
「朝子ちゃん、すごい良かった! 反響もいいし、今日の売上は期待できると思う」
ぐっと親指を立てる由美に、朝子はくすくすと笑い声をあげる。
初めてのデモンストレーションだったのに、不思議と平常心でメイクをすることができたことで、朝子の自信になったと思う。
(瑛太さんの顔を見ながらだったからかな)
やはり須藤がいてくれると思うだけで、自分は強くなれるのだと実感する。
するとメイク道具を片付ける朝子を見て、由美が慌てて制止した。
「もう片づけはいいから、すぐに移動していいわよ」
「でも……」
「何言ってんの! 今日は一生に一度の大切な日でしょう? 私たちは後から行くからね」
由美の頼りがいのある声に、朝子は大きくうなずき返す。
「由美さん、ありがとうございます」
朝子は由美に大きくお辞儀をすると、すぐにその場を離れた。
「朝子」
朝子が会場をすり抜けていると、さっきまで観客席の後ろにいた須藤が横から顔を覗かせる。
須藤は朝子の肩に持っていた上着をかけると、優しく手を取った。
「さぁ、朝哉クンの次は朝子の番だよ」
須藤の声に朝子は「はい」と答えると、くすりと肩を揺らす。
朝子は朝哉の姿のまま、須藤に手を引かれると、急いで会場を後にした。
すると由美が朝子の側に駆け寄って来た。
「朝子ちゃん、すごい良かった! 反響もいいし、今日の売上は期待できると思う」
ぐっと親指を立てる由美に、朝子はくすくすと笑い声をあげる。
初めてのデモンストレーションだったのに、不思議と平常心でメイクをすることができたことで、朝子の自信になったと思う。
(瑛太さんの顔を見ながらだったからかな)
やはり須藤がいてくれると思うだけで、自分は強くなれるのだと実感する。
するとメイク道具を片付ける朝子を見て、由美が慌てて制止した。
「もう片づけはいいから、すぐに移動していいわよ」
「でも……」
「何言ってんの! 今日は一生に一度の大切な日でしょう? 私たちは後から行くからね」
由美の頼りがいのある声に、朝子は大きくうなずき返す。
「由美さん、ありがとうございます」
朝子は由美に大きくお辞儀をすると、すぐにその場を離れた。
「朝子」
朝子が会場をすり抜けていると、さっきまで観客席の後ろにいた須藤が横から顔を覗かせる。
須藤は朝子の肩に持っていた上着をかけると、優しく手を取った。
「さぁ、朝哉クンの次は朝子の番だよ」
須藤の声に朝子は「はい」と答えると、くすりと肩を揺らす。
朝子は朝哉の姿のまま、須藤に手を引かれると、急いで会場を後にした。