私の理想の王子様
しばらく歩いていると、少し先に遊歩道が見えてくる。
どうもこの公園は、テントが建ち並ぶ芝生の広場の奥は森のような造りになっており、紅葉がすすんだ木の間を散策できる遊歩道が設置されているようだ。
所々にはライトアップされた場所もあり、モミジやカエデなど彩り豊かな木々が浮かび上がっていた。
「わぁ、もうこんなに色づいてるんだ」
ここ最近、朝晩は冷え込む日が増えてきた。
それで紅葉もすすんだのだろうと、赤や黄に染まった葉を見上げる。
するとしばらく上を見ていた朝子の耳に、どこからか人の話す声が聞こえてきた。
ふと目線を下げると、奥の遊歩道を女性が男性の腕を引くように歩いている。
なんの気なしにその二人の顔を見た瞬間、朝子は慌ててモミジの葉の陰に身体を隠した。
「あれって須藤さんと、参加者の女性だよね……?」
朝子はそっと葉の陰から顔を覗かせる。
須藤の腕を引くあの女性は見覚えがある。
レストランで行われた異業種交流会の時も、率先して須藤の隣を陣取っていた女性だ。
女性は甘えたように須藤の首元に両手を回すと、身体を密着させながらキスを求めた。
「え!? ここでラブシーン!? ど、どうしよう……」
朝子は慌てて二人に背を向けると、再びモミジの陰に身を潜める。
どうもこの公園は、テントが建ち並ぶ芝生の広場の奥は森のような造りになっており、紅葉がすすんだ木の間を散策できる遊歩道が設置されているようだ。
所々にはライトアップされた場所もあり、モミジやカエデなど彩り豊かな木々が浮かび上がっていた。
「わぁ、もうこんなに色づいてるんだ」
ここ最近、朝晩は冷え込む日が増えてきた。
それで紅葉もすすんだのだろうと、赤や黄に染まった葉を見上げる。
するとしばらく上を見ていた朝子の耳に、どこからか人の話す声が聞こえてきた。
ふと目線を下げると、奥の遊歩道を女性が男性の腕を引くように歩いている。
なんの気なしにその二人の顔を見た瞬間、朝子は慌ててモミジの葉の陰に身体を隠した。
「あれって須藤さんと、参加者の女性だよね……?」
朝子はそっと葉の陰から顔を覗かせる。
須藤の腕を引くあの女性は見覚えがある。
レストランで行われた異業種交流会の時も、率先して須藤の隣を陣取っていた女性だ。
女性は甘えたように須藤の首元に両手を回すと、身体を密着させながらキスを求めた。
「え!? ここでラブシーン!? ど、どうしよう……」
朝子は慌てて二人に背を向けると、再びモミジの陰に身を潜める。