御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす


「みっくん、ありがとう。まぜまぜしてくれて」


 混ぜるのが楽しいようで、放っておくといつまでも混ぜ続けそうな充輝の手に触れて泡だて器の動きを止めた。


「あとはママがフライパンで焼くね」


 充輝が混ぜてくれたボールの中身をお玉を使ってフライパンに流し込む。

 焼けていく様子を充輝がじっと見つめていた。

 一方、晴輝は遊びに夢中でキッチンに近づいてこない。


「みっくん。今日はパンケーキ何枚必要かな?」


 フライパンの中のパンケーキをひっくり返しながら充輝に尋ねた。


「よっつ」


 充輝が人差し指、中指、薬指、小指を伸ばして四を作る。


「正解。四枚だね」

「こーせーさんもくるから」


 充輝が嬉しそうに言った。

 このあと洸星さんがここに来る予定になっている。休日なのに午前は少し仕事があるらしく、終わってからここへ来て一緒にお昼ご飯を食べる約束をしていた。


「みっくん。洸星さんと会えるの楽しみ?」

「うん」


 頷いた充輝を見つめて私は微笑む。


「洸星さんが来たらみんなで一緒にパンケーキ食べようね」


 私も洸星さんに会えるのが楽しみだ。

 再び想いが通じ合ってから二週間が過ぎた。彼とはメッセージでやり取りをしているものの、会うのは想いが通じ合った日以来だ。


< 120 / 162 >

この作品をシェア

pagetop