御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす

 パンケーキだけでは栄養バランスが偏ってしまうので、野菜とベーコンが入ったコンソメスープも作ってある。

 パンケーキが四枚焼けてお昼ご飯がちょうど完成したタイミングで、スマートフォンに洸星さんからメッセージが届いた。

 あと少しで着くらしい。


「みっくん、はるくん。そろそろおもちゃ片付けてね。洸星さん来るよ」


 充輝と晴輝が「はーい」といつになくお行儀よく返事をする。きっと洸星さん効果だろう。ふたりとも彼に会えるのをとても楽しみにしているから。

 充輝と晴輝がリビングに散らかったおもちゃを片付けていると、玄関のチャイムが鳴った。

 きっと洸星さんだ。

 私は玄関に急ぎ、扉を開けた。そこにはやはり洸星さんがいる。仕事のあとだからかスーツ姿だ。


「いらっしゃい、洸星さん」


 自然と溢れる笑顔で出迎えると、目の前の彼が眉を寄せる。


「有紗。ちゃんと確認してからドアを開けたか?」

「えっ」

「インターホンが付いてるだろ」


 どうやらいきなりドアを開けた私を彼は注意しているようだ。


「不用心だぞ。いつもそうなのか?」

「いえ。いつもはしっかり確認しています」


 それなのにどうしてさっきは確認せずにいきなりドアを開けたかというと……。


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