御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす
「公園のあとで買い物に行って決めようかな」
帰りにスーパーに寄る予定なので、そこに並んでいるものを見て今夜のメニューを決めようと思う。
でも、その前にお昼ご飯の支度をしないと。
冷蔵庫になにが残っていて、なにを買い足そうか頭の中で考えながら充輝の背中を押していると、ふと近くから女性の声が聞こえた。
「こんにちは」
声のした方を振り返ると、にこりと微笑む女性と目が合った。
その瞬間、私は大きく目を見開く。
どうして彼女がここに……。
「お久しぶりです。関水有紗さん」
突然現れて私に声を掛けてきたのは、四年前私に嘘をついて洸星さんと別れさせた東雲美貴さんだ。
彼女を前に固まって動けなくなった私の異変を感じ取ったのか、充輝と晴輝がブランコから降りて私の近くに来た。
美貴さんの視線が充輝と晴輝に向かう。
「へぇ。この子たちが洸星さんのーー」
「やめてください」
とっさに叫んでいた。
どこで知ったのかはわからないけれど、美貴さんの口振りからすると彼女は充輝と晴輝が洸星さんの子供だというのを知っていそうだ。
充輝と晴輝に洸星さんが父親だという事実を伝えるのはとても大切なことなので、慎重に打ち明けるタイミングを考えている。それなのに美貴さんの口からあっさり知られてしまうのは避けたい。