御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす


「ママ、ブランコしたい」


 砂場で遊んでいた充輝がブランコを指さす。


「ぼくも!」


 晴輝もブランコを見ている。


「それじゃあお砂場にあるおもちゃを片付けてから行こうか」


 そう言うと、ふたりは急いでスコップや熊手、バケツを収納袋に入れていく。すべてのおもちゃを片付け終わると、充輝と晴輝がブランコの方へと走っていった。

 抱っこしてイスに座らせてあげると、晴輝は自分で漕ぎ始める。充輝は漕げないので、背中を優しく押してあげた。


「ママ。きょうこーせーさんくるよね」


 ブランコを漕ぎながら晴輝が尋ねてくるので、私は頷く。


「うん。そうだね」

「やったー」


 嬉しそうによろこぶ晴輝を見て思わずくすっと笑みがこぼれた。

 今日は洸星さんと一緒に晩ご飯を食べる日だ。

 休日だというのに仕事が忙しいらしく、終わり次第我が家に来ることになっている。おそらく午後四時くらいになると言っていた。


「ママ。よるごはんなに?」


 充輝に尋ねられ、私はうーんと考える。


「なにがいいかな」

「ハンバーグ!」

「からあげ!」


 充輝と晴輝が元気よくリクエストを出してくる。


「ハンバーグとからあげかぁ。どっちも最近作ったよ」


 ハンバーグは先週、から揚げは一昨日作ったばかりだ。


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