御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす
確かに、大企業の社長に隠し子がいるなんて洸星さんにとっても会社にとっても悪い噂でしかない。
洸星さんのためを思うのなら、私と子供たちは明るみに出ない方がいい。
「ママ」
立ち尽くしていると、服の裾をツンツンと引っ張られた。
「あのひとこーせーさんのおともだち?」
晴輝が、美貴さんが去っていった方向を指差す。
私のすぐ後ろにいた充輝と晴輝には美貴さんとの会話内容が聞こえてしまった。けれど、三歳には難しい話なので理解はしていないはず。
「どうしてそう思ったの?」
美貴さんを洸星さんの友達だと思った理由を尋ねると、晴輝が教えてくれる。
「だってこーせーさんのなまえよんでたから」
それで美貴さんを洸星さんの友達だと思ったのだろう。やはり充輝と晴輝には私たちの会話の内容がまだよくわからなかったようで思わず安堵のため息を吐いた。
三歳の子供に聞かせるような話ではなかったから。
「そうだね。お友達かもね」
とりあえずそう誤魔化した。