御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす
「バッグ持つよ」
洸星さんが私の手からボストンバッグを取り、代わりに持ってくれる。
「ありがとうございます」
歩き出す彼の隣に並び、私はお礼を伝えた。
「充輝と晴輝は大丈夫か?」
洸星さんに尋ねられ、私は「はい」と頷く。
「両親と妹が預かってくれているので心配ありません」
充輝と晴輝は今日は留守番だ。本当は一緒に連れていこうと思ったが、それでは物件をゆっくり見られないと母に言われ預かってもらうことになった。
それだけでなく、せっかくだから久しぶりにひとりでゆっくりしておいでと送り出され、洸星さんと物件を確認したあとは一泊していく予定だ。
「約束の時間までまだあるから先にランチでもしよう」
「はい」
洸星さんの提案に頷く。
駅前の大通りにあるレストランに入り昼食を済ませる。そのあとで内見するマンションに向かった。
おしゃれな店が並ぶ大通りを一本入ると閑静な住宅街が広がっている。
「物件はこの近くなんですか?」
「ああ。この街は大きな公園がいくつかあるし、子育てに対するサービスも充実しているから住みやすいはずだ」
「そうですね」
この街で暮らすイメージをしながら物件までの道を進んでいく。