御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす

 朝食をローテーブルに運んでから、「絵本読むよー」とおもちゃで遊ぶふたりに声を掛けた。

 晴輝が駆け寄ってきて私の左側にちょこんと座る。充輝も来て、私の右側に座った。


「ママこれね」


 晴輝が渡してきたのは絵本にしては文字が多い昔話の絵本。

 朝からこれを読むのかと少し憂うつだが、目を輝かせて待っている晴輝のために私はページをめくった。

 もう何度も読んでいるのに晴輝は真剣な眼差しで絵本に集中している。どちらかというと落ち着きのない性格だが、絵本を読んでいるときはとても大人しい。

 充輝も絵本が好きなので、話に聞き入っていた。


「おしまい」


 読み終えて絵本をパタンと閉じる。これでようやく朝ご飯を食べられる。そう思ったけれど、充輝が立ち上がり本棚から絵本を持ってきた。


「ママ。みっくんこれ」


 どうやら充輝も絵本を読んでほしいらしい。

 ちらっと時計に目を向ける。

 正直なところ時間にあまり余裕がない。でも、晴輝のは読んだのに充輝のは読まないわけにはいかず私は二冊目を手に取った。

 充輝のリクエストした絵本が文字の少ないもので助かった。


「おしまい。よし! 食べようか」


 二冊目も読み終えて、今度こそ朝ご飯だ。


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