御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす


「どうしても有紗と話がしたかった。今、時間はあるか」

「話ですか?」

「ああ。この前きみと一緒にいたふたりの男の子についてだ」


 真剣な声色で言われ、私は一瞬目を見開いた。

 やっぱり洸星さんは気付いているんだ。充輝と晴輝が自分の子供かもしれないと。

 ふたりを保育園に迎えに行くのは午後四時半。それまでにはまだ少し時間がある。


「わかりました」


 誤魔化すのはもう無理だ。

 充輝と晴輝の父親は洸星さんなのだからしっかりと説明しなければいけないし、彼には知る権利がある。


「ただ、この場所で話すのはちょっと……」

「そうだな。場所を変えよう」


 洸星さんが辺りを見渡す。


「ここに来るのは初めてで土地勘がないのだが、どこか落ち着いて話せる場所はあるか」

「ファミレスでよければ近くにあります」

「じゃあそこで」

「わかりました」


 私が歩き出すと、そのあとを洸星さんが続く。

 五分ほど進んだ先にあるファミレスに入った。店内には客があまりおらず、私たちは窓際のボックス席に向かい合って腰を下ろす。

 ドリンクバーを注文し、それぞれ飲み物を取りに行き再び腰を下ろしたところで洸星さんが口を開いた。


「あのコスモス畑だよな。昔有紗がきれいだと言っていたのは」

「はい」


 頷くと、彼は口元に柔らかく笑みを浮かべる。私は彼の顔を思わず見つめた。


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