御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす
「えっ」
突然の問いに思わず目を丸くする。
「一緒に自然公園へ行く相手」
「えっと……」
どう答えよう。迷ったけれど真実を話す。
「四年前に別れた恋人で、充輝と晴輝の父親」
「は?」
海くんの表情が曇る。
「どうして今さら」
「この前偶然再会したの」
海くんと、それから両親、妹には充輝と晴輝の父親についてはなにも話していない。
別れたあとで妊娠がわかったけれどひとりで産むとしか伝えていなかった。
「よりを戻したのか?」
海くんに尋ねられ、私は首を横に振った。
「まだ考え中。やり直したいとは言われたけど、どうすればいいのか迷ってる」
「そうか」
嫌いになって別れたわけではない。正直に言うと今も彼が好きだ。再会して改めてそう思った。
でも、そう簡単にやり直せるとは思っていない。
「充輝と晴輝は知ってるのか? 自分たちの父親のこと」
「ううん。まだ話してない」
ふたりには洸星さんが父親だとは話していない。
けれど、目の前に父親が現れたのにその存在を隠そうとするのは私の身勝手なのだろうか。
「難しい顔してるぞ」
トンと眉間をつつかれて、ハッと顔を上げる。
「相談ならいつでも乗るからな」
白い歯を見せてにこりと笑う海くんは先ほど充輝と晴輝にもしたように私の頭に手を乗せると、髪をくしゃくしゃに撫でた。