御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす


「ほんとだ!」


 晴輝も気づいたらしい。ふたりの視線の先にはモニターが天井に固定されている。

 移動中もテレビを見ることができるのだろう。今流れているのはふたりが好きでよく見ている乗り物のアニメだ。

 洸星さんに教えた覚えはないけれど、なぜふたりがこのアニメを好きだとわかったのだろう。

 不思議に思っていると、それに気づいたのか洸星さんが口を開く。


「この前ふたりが車の中で歌っていただろ。このアニメの曲だよな」

「はい」


 そういえば洸星さんの車で保育園から自宅へ送ってもらったとき、車内でふたりはこのアニメの曲を歌っていた。

 洸星さんはそれを覚えていて、曲からアニメを当てたらしい。今日のために調べてくれたのだろ。


「有紗も乗って。荷物はトランクに置くから」


 私のリュックを受け取り、洸星さんはトランクにそれをしまった。

 私も助手席に乗り込む。


「それじゃあ行くか」


 洸星さんも運転席に乗り込み、ハンドルを握った。

 車が動き出す。


「洸星さん。この車どうしたんですか?」


 少し進んだところで気になっていたことを洸星さんに尋ねた。

 今日は彼の愛車である白色の外国車で来ると思っていたのだが、どうして違う車なのだろう。

 白色の外国車がスタイリッシュな見た目なら、今日の車はワイルド感のある見た目だ。車のタイプも違うし、メーカーも違う。


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