マモノ狩り或いは激情2オープンザゲート
 チームガイツ控え室である。
 白虎が入り込んでいた。
 屈託のない笑顔。拳ガイツに向かって破顔した。
 「いや〜、ギリギリの駆け引きだったねー。成功成功!グルーがいなかったのが良かったよねー」
 ランキング戦操作など普段出来ないハズである。それをサラッとやってのけて、この歓喜ようである。
 「何となく上手くいった。ここまでは想定内としよう。僕のシナリオ通りだよ。
 そして、ランキング戦まで辿り着いた」
 白虎は真顔になった。
 「拳ガイツ選手、ここからは君次第だよ。ロックタングに負けては元も子もないんだ。君は絶対に勝たなくてはならない」
 絶対に勝たなくてはならない、の所の凄みが際立っていた。
 白虎がシナリオと言った。
 僕もそこへ組み込まれていると言うコトだった。
 覚悟が必要だった。

 その前に、拳ガイツは気になっているコトを訊いてみた。
 それは、白虎へ放ったLスマッシュのコトである。あの手応えのなさとKOに繋がったムーブに納得がいかなかったのだ。
 「あぁ、あれかいあれは効いてないよ。
 あの距離感で僕の黄金ボディは切り崩せないよ」
 サラッと笑いのける。
 確かに白虎の横腹は少し赤みを帯びているが、それほどダメージはなかったのだろう。

 「来週が本番だ。しっかり練習するんだぜ」
 白虎が念を押した。
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