二次元彼氏がいるのでリアルな恋は遠慮します
「じゃあ、定時後、一階エントランスにある時計のところで待ってますんで」
「あっ、ちょ……! 待って!」
勝手に約束をして、さっさと給湯室から出ようとする桐島くんを引き止める。
咄嗟に腕を掴みそうになって、伸ばした右手を左手でぎゅっと握った。
「なんですか?」
「いや、その、コーヒーカップ忘れてるよ……?」
「…………」
そもそも彼はコーヒーを淹れていないどころか、コーヒーメーカーにポーションすらセットしていなかった。
「コーヒーを淹れに来たんじゃないの……?」
「……そうでした。あなたと話すのに夢中になって、すっかり忘れていました」
また戻ってきた桐島くんが平然とした表情でコーヒーメーカーにポーションをセットし始める。
しっかり者っぽい彼でも抜けているところがあるんだなぁと思うと、ちょっとだけ可愛く見えた。
「あはは……っ、桐島くんでも抜けてるところ、あるんだね」
「でしょ〜? 桐島、意外と抜けてるとこあるんだよねぇ」
「あっ、ちょ……! 待って!」
勝手に約束をして、さっさと給湯室から出ようとする桐島くんを引き止める。
咄嗟に腕を掴みそうになって、伸ばした右手を左手でぎゅっと握った。
「なんですか?」
「いや、その、コーヒーカップ忘れてるよ……?」
「…………」
そもそも彼はコーヒーを淹れていないどころか、コーヒーメーカーにポーションすらセットしていなかった。
「コーヒーを淹れに来たんじゃないの……?」
「……そうでした。あなたと話すのに夢中になって、すっかり忘れていました」
また戻ってきた桐島くんが平然とした表情でコーヒーメーカーにポーションをセットし始める。
しっかり者っぽい彼でも抜けているところがあるんだなぁと思うと、ちょっとだけ可愛く見えた。
「あはは……っ、桐島くんでも抜けてるところ、あるんだね」
「でしょ〜? 桐島、意外と抜けてるとこあるんだよねぇ」