二次元彼氏がいるのでリアルな恋は遠慮します
03 ゲームセンターと甘い嫉妬
定時後、一階のエントランスに向かうと、時計のモニュメントの前に桐島くんが立っていた。
デートのお誘いは嘘ではなかったんだな……と思いつつ、周りをきょろきょろと見渡してから桐島くんの方へ向かう。
桐島くんが約束の場所として指定してきたのは、ビルの裏手側にある入り口だった。
私が勤めるビルには二箇所の入り口があり、時計のモニュメントがある入り口は裏側にあたる。
地下鉄の駅などは正面玄関側にあるため、わざわざ裏の入り口から出入りする人は少なく、顔見知りの社員も近くにはいなかった。
「お疲れ様です、芳野さん」
「う、うん。お疲れ……」
なんだか、変な感じがする。
桐島くんはスーツ姿にリュックという出で立ちで、ネクタイを解いているのか、先ほど給湯室で会ったときよりもラフな格好をしていた。
「それじゃあ、行きましょうか」
「えーっと、どこに……?」
「芳野さんが好きそうなところです」
「私が好きそうなところ……?」
私が好きなところといえば、もっぱらアニメショップだ。推しのグッズが所狭しと並ぶコーナーで、新作グッズが出るたびに何を買うか吟味するのが楽しみになっている。
まぁ、いつもその吟味が意味をなさないほどに、ほぼ反射でグッズをカゴに入れてしまうんだけれど。
デートのお誘いは嘘ではなかったんだな……と思いつつ、周りをきょろきょろと見渡してから桐島くんの方へ向かう。
桐島くんが約束の場所として指定してきたのは、ビルの裏手側にある入り口だった。
私が勤めるビルには二箇所の入り口があり、時計のモニュメントがある入り口は裏側にあたる。
地下鉄の駅などは正面玄関側にあるため、わざわざ裏の入り口から出入りする人は少なく、顔見知りの社員も近くにはいなかった。
「お疲れ様です、芳野さん」
「う、うん。お疲れ……」
なんだか、変な感じがする。
桐島くんはスーツ姿にリュックという出で立ちで、ネクタイを解いているのか、先ほど給湯室で会ったときよりもラフな格好をしていた。
「それじゃあ、行きましょうか」
「えーっと、どこに……?」
「芳野さんが好きそうなところです」
「私が好きそうなところ……?」
私が好きなところといえば、もっぱらアニメショップだ。推しのグッズが所狭しと並ぶコーナーで、新作グッズが出るたびに何を買うか吟味するのが楽しみになっている。
まぁ、いつもその吟味が意味をなさないほどに、ほぼ反射でグッズをカゴに入れてしまうんだけれど。