二次元彼氏がいるのでリアルな恋は遠慮します
「まずはなんと言ってもビジュアル!」
「ビジュアル、ですか?」
「本当にイケメンなの! 眼鏡をかけていてもその下の顔が美しすぎるっていうか、むしろ眼鏡がすべてを引き立ててるっていうか……!」

 お酒を飲んで酔っているわけでもないのに、興奮気味に握り拳を作り、蒼空くんの魅力について力説する。

 私は料理が届いてからも蒼空くんのビジュアルの良さや性格、果てはゲームの面白さについて事細かに語った。

「最初はクールで周りに興味ないって感じでツンと澄ましてるんだけどさ、親密度を上げていくと急に懐いてくるのがたまらないんだよね。懐かない猫が、自分にだけ懐いてくれると嬉しくなる……みたいな?」
「あー、それはちょっとわかります」
「でしょ? でね、周りにはちょっと冷たい感じなんだけど、私にだけは対応が甘々なんだよね。人に興味ありません、面倒事も嫌いです、って感じの性格してるんだけど、意外とマメに連絡してくれたりもして」
「連絡……? キャラクターから連絡が届くんですか?」
「そうなの! ゲーム内にメッセージアプリ機能があって、親密度に合わせてメッセージが届くから、毎日楽しみにしてるの! ほら、ここ見て!」

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