二次元彼氏がいるのでリアルな恋は遠慮します
「なんです? その顔は」
「ううん、なんでもないよ!」
「笑ってますよね?」
「笑ってないですー」
ムスッとした声で気になると言われたら、ますます頬が緩んでしまう。
どうして笑われているのかわからない桐島くんは終始面白くなさそうで、会計を終えて店を出てからも笑っている理由について追求された。
「いい加減、教えてください。夜、眠れなくなりそうなので。俺、なにか粗相でもしましたか?」
「ううん。何もしてないよ。ただ、可愛いなって思っただけ」
「可愛い……? 俺が?」
「うん。桐島くんってさ、顔にはあんまりでないけど、声とか態度とかはわかりやすいな、って」
そういうところが、初期の蒼空くんに似ていて懐かしく感じてしまう。
好感度を上げるまではむしろ苦手だったのに、蒼空くんの良さを知ってからはどんどんのめり込んだことを思い出した私は、ふとこうして桐島くんのことも好きになっていくのでは、と考えてしまった。
「芳野さん?」
「ご、ごめん! 考え事しちゃった」
思考が止まるのと同時に足も止まってしまって、桐島くんが振り返る。
人の往来があるところで止まってしまったから、どんと後ろから背中を押されてよろめいた。
「ううん、なんでもないよ!」
「笑ってますよね?」
「笑ってないですー」
ムスッとした声で気になると言われたら、ますます頬が緩んでしまう。
どうして笑われているのかわからない桐島くんは終始面白くなさそうで、会計を終えて店を出てからも笑っている理由について追求された。
「いい加減、教えてください。夜、眠れなくなりそうなので。俺、なにか粗相でもしましたか?」
「ううん。何もしてないよ。ただ、可愛いなって思っただけ」
「可愛い……? 俺が?」
「うん。桐島くんってさ、顔にはあんまりでないけど、声とか態度とかはわかりやすいな、って」
そういうところが、初期の蒼空くんに似ていて懐かしく感じてしまう。
好感度を上げるまではむしろ苦手だったのに、蒼空くんの良さを知ってからはどんどんのめり込んだことを思い出した私は、ふとこうして桐島くんのことも好きになっていくのでは、と考えてしまった。
「芳野さん?」
「ご、ごめん! 考え事しちゃった」
思考が止まるのと同時に足も止まってしまって、桐島くんが振り返る。
人の往来があるところで止まってしまったから、どんと後ろから背中を押されてよろめいた。