二次元彼氏がいるのでリアルな恋は遠慮します
いまはプライベートな時間だというのに、つい仕事の話ばかりしていることに気が付いて謝る。
だけど桐島くんは、元々仕事の話を振ったのは自分だからと気にしていないようだった。
「俺は、どんな話でも楽しいですよ。芳野さんの声さえ聞ければ、それで満足なので」
「うっ……」
そういうことをさらりと言ってくる桐島くんに、変な声が漏れてしまう。
押し黙る私をさらに追い詰めるように、桐島くんが電話の向こうでくつくつと笑った。
「もう、笑わないでよ……!」
「すみません。思った以上に、あなたの反応が面白くて」
「私を試すようなことしないの!」
「試してませんよ、口説いているんです。残念ながら、まだ効果はないようですけど」
「…………」
そんなことを言う桐島くんの、いまの表情が気になって仕方がない。
会社では相変わらず無表情だし、給湯室でたまに会っても淡々としたいつもの調子で話しかけてくるけれど、いまは穏やかに笑っているかもしれないと思うと、その顔を見たくなった。
だけど桐島くんは、元々仕事の話を振ったのは自分だからと気にしていないようだった。
「俺は、どんな話でも楽しいですよ。芳野さんの声さえ聞ければ、それで満足なので」
「うっ……」
そういうことをさらりと言ってくる桐島くんに、変な声が漏れてしまう。
押し黙る私をさらに追い詰めるように、桐島くんが電話の向こうでくつくつと笑った。
「もう、笑わないでよ……!」
「すみません。思った以上に、あなたの反応が面白くて」
「私を試すようなことしないの!」
「試してませんよ、口説いているんです。残念ながら、まだ効果はないようですけど」
「…………」
そんなことを言う桐島くんの、いまの表情が気になって仕方がない。
会社では相変わらず無表情だし、給湯室でたまに会っても淡々としたいつもの調子で話しかけてくるけれど、いまは穏やかに笑っているかもしれないと思うと、その顔を見たくなった。