二次元彼氏がいるのでリアルな恋は遠慮します
ここ最近は彼の柔らかな表情を見るたびに、胸の奥が熱くなる。
存外、注意深く見ていると、わずかにだけれど桐島くんも感情が表に出る。
そんなわかりづらい彼の喜怒哀楽が反映された表情を、他の人にも知られてしまうのが惜しいと思う。
もっと彼の良さを他の人にも知ってほしい反面、自分の心の中だけにしまっておきたい衝動に駆られてしまうのだ。
――私、桐島くんのことが好きなのかな……。
ずっと、二次元にしか興味がなかったのに。
いい年をして、現実から目をそらしてきたツケが回ってきたのだろうか。
自分の感情をいまいち正しく捉えきれなくて戸惑ってしまう。
私は桐島くんと共に会議室を出ると、一緒に備品をしまっている棚までついていった。
「プロジェクター、持ってくれてありがとうね」
「いえ、どういたしまして」
「席に戻ったら、ちゃんと更新作業するんだよ」
「そうですね……。芳野さんが励ましてくれたらやるかもしれません」
「もう! 仕事なんだからちゃんとしないと」
無表情のまま軽口を叩く桐島くんがおかしくて笑う。
だけど、桐島くんは本気のようだった。
存外、注意深く見ていると、わずかにだけれど桐島くんも感情が表に出る。
そんなわかりづらい彼の喜怒哀楽が反映された表情を、他の人にも知られてしまうのが惜しいと思う。
もっと彼の良さを他の人にも知ってほしい反面、自分の心の中だけにしまっておきたい衝動に駆られてしまうのだ。
――私、桐島くんのことが好きなのかな……。
ずっと、二次元にしか興味がなかったのに。
いい年をして、現実から目をそらしてきたツケが回ってきたのだろうか。
自分の感情をいまいち正しく捉えきれなくて戸惑ってしまう。
私は桐島くんと共に会議室を出ると、一緒に備品をしまっている棚までついていった。
「プロジェクター、持ってくれてありがとうね」
「いえ、どういたしまして」
「席に戻ったら、ちゃんと更新作業するんだよ」
「そうですね……。芳野さんが励ましてくれたらやるかもしれません」
「もう! 仕事なんだからちゃんとしないと」
無表情のまま軽口を叩く桐島くんがおかしくて笑う。
だけど、桐島くんは本気のようだった。