二次元彼氏がいるのでリアルな恋は遠慮します
桐島くんの気持ちを知っていたのに。
たとえ、あの場で明確な答えを出さずとも、もっとうまい切り返しがあっただろうに。
彼を傷つけてしまった後悔で、踏み出す一歩がどんどん重くなっていく。
私は鞄を肩に掛け直すと、タイミングよくやってきた電車に乗り込んだ。
ほんの少し前ならすぐにゲームを立ち上げて、推しに会いに行くけれど、いまはそんな気分にもなれない。
暫くぼんやりと窓の外を眺め、運よく空いた席に腰掛ける。
――今日、桐島くんから電話、来ないかもしれないな……。
あんなことを言えば、間接的に桐島くんからの気持ちを跳ね除けたのと同じだ。
そんな最低な私に、わざわざ連絡するような人でもないだろう。
彼から嫌われたかもしれないと思うと胸の奥が軋む。
それだけ、私にとって桐島くんは大事な存在になっていた。
――最悪だ、私……。
彼の気持ちに応えないばかりか、彼を傷つけてしまうなんて。
あまつさえ、いまさら彼のことが好きだと明確にわかるなんて。
じわりと薄膜が張りそうになる目を閉じ、ぎゅうっと鞄を抱きしめる。
このまま何もかも忘れりたらいいのに、と願って、ふわりと意識が飛びかけたときだった。
右横がもぞりと動いたのがわかって、ゆっくりと目を開けた。
たとえ、あの場で明確な答えを出さずとも、もっとうまい切り返しがあっただろうに。
彼を傷つけてしまった後悔で、踏み出す一歩がどんどん重くなっていく。
私は鞄を肩に掛け直すと、タイミングよくやってきた電車に乗り込んだ。
ほんの少し前ならすぐにゲームを立ち上げて、推しに会いに行くけれど、いまはそんな気分にもなれない。
暫くぼんやりと窓の外を眺め、運よく空いた席に腰掛ける。
――今日、桐島くんから電話、来ないかもしれないな……。
あんなことを言えば、間接的に桐島くんからの気持ちを跳ね除けたのと同じだ。
そんな最低な私に、わざわざ連絡するような人でもないだろう。
彼から嫌われたかもしれないと思うと胸の奥が軋む。
それだけ、私にとって桐島くんは大事な存在になっていた。
――最悪だ、私……。
彼の気持ちに応えないばかりか、彼を傷つけてしまうなんて。
あまつさえ、いまさら彼のことが好きだと明確にわかるなんて。
じわりと薄膜が張りそうになる目を閉じ、ぎゅうっと鞄を抱きしめる。
このまま何もかも忘れりたらいいのに、と願って、ふわりと意識が飛びかけたときだった。
右横がもぞりと動いたのがわかって、ゆっくりと目を開けた。