二次元彼氏がいるのでリアルな恋は遠慮します
「わかりました。寝てもいいですよ。俺の肩も貸します。ただし、今度は家に帰さないかもしれません。本当にあなたが二次元彼氏にしか興味がないのなら、起きていることをオススメしますけど」
「……もしかして、さっきのこと、根に持ってる?」
「はい、それなりに」
「……ごめんなさい」

 そう言って、目を閉じる。

 私は、二次元のキャラが好きだ。
 リアルの恋は、自分には不要だと思っていた。
 ゲームのようにうまくはいかないと、決めつけていたから。
 特に、彼のようなタイプとは絶対にうまくいかないとも。

 だけど、いまはちゃんと桐島くんに向き合いたいと思う。
 彼の気持ちにも答えたい。

 次に目を覚ましたら、またあの日の夜みたいに私たちの関係が進むかもしれない。
 そのときは迷わずに彼の手を取ろう。

 そう決めて、私は甘えるように彼の肩に頭を寄せたのだった。
 
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