恋するお弁当箱
「おにぎりがカラフルだし、小さくてかわいらしい」
「ありがとうございます。お茶も持ってきてるんですよ」
紙コップを取り出し、水筒の温かいお茶を注いで彼に渡す。自分の分も注いでひと口を飲んだ。温かさがじんわりと広がり、それだけで落ち着ける気がする。
箸を渡して一緒にお弁当をいただく。
ミニおにぎりを口に入れた彼は、咀嚼ののちに笑みを浮かべる。
「おいしい。料理がお上手ですね」
「市販のおにぎりの素を使っただけです。ネタ晴らしすると、おかずも冷凍食品ばっかりで」
「それでも作るのがすごいですよ。俺なんて作る気はまったくないですから」
彼はそう言ってぱくぱくと食べてくれたので、咲穂は安心した。口に合ったようで嬉しい。
「私、お弁当箱を集めるが趣味なんです」
「お弁当箱を?」
「はい。いろんなデザインがあってかわいいじゃないですか。でも持ってるだけじゃ無駄に集めてるって言われそうで、だから毎日お弁当を作っていろんなお弁当箱を使ってるんです」
「そんなにいろいろあるんですか?」
「ありますよ。楕円とか四角が多いですけど、ボールみたいに真ん丸なのもありますし、まげわっぱみたいな天然のものを使ったものもおしゃれで素敵です。日本のお城をかたどったものもあるんですよ、すごくないです?」
咲穂は目をきらきらさせて続けた。
「最近のお気に入りは猫型です。猫のこけしみたいな感じで、ちゃんと頭に耳がついてるんですよ。変わり種でいけば炊飯器型ですね。実際に職場でUSB電源でご飯を炊けるんです。でも、上司にやりすぎだって注意されちゃいました。職場では伝説みたいに語られてるんです」
えへへ、と笑うと彼もぷっと吹き出した。
「ありがとうございます。お茶も持ってきてるんですよ」
紙コップを取り出し、水筒の温かいお茶を注いで彼に渡す。自分の分も注いでひと口を飲んだ。温かさがじんわりと広がり、それだけで落ち着ける気がする。
箸を渡して一緒にお弁当をいただく。
ミニおにぎりを口に入れた彼は、咀嚼ののちに笑みを浮かべる。
「おいしい。料理がお上手ですね」
「市販のおにぎりの素を使っただけです。ネタ晴らしすると、おかずも冷凍食品ばっかりで」
「それでも作るのがすごいですよ。俺なんて作る気はまったくないですから」
彼はそう言ってぱくぱくと食べてくれたので、咲穂は安心した。口に合ったようで嬉しい。
「私、お弁当箱を集めるが趣味なんです」
「お弁当箱を?」
「はい。いろんなデザインがあってかわいいじゃないですか。でも持ってるだけじゃ無駄に集めてるって言われそうで、だから毎日お弁当を作っていろんなお弁当箱を使ってるんです」
「そんなにいろいろあるんですか?」
「ありますよ。楕円とか四角が多いですけど、ボールみたいに真ん丸なのもありますし、まげわっぱみたいな天然のものを使ったものもおしゃれで素敵です。日本のお城をかたどったものもあるんですよ、すごくないです?」
咲穂は目をきらきらさせて続けた。
「最近のお気に入りは猫型です。猫のこけしみたいな感じで、ちゃんと頭に耳がついてるんですよ。変わり種でいけば炊飯器型ですね。実際に職場でUSB電源でご飯を炊けるんです。でも、上司にやりすぎだって注意されちゃいました。職場では伝説みたいに語られてるんです」
えへへ、と笑うと彼もぷっと吹き出した。