魔力を固めると箱になるんだもん
魔力は細分化してしまえば無限にあると言われているけれど、特性としては火・水・木・金・土に分けることが出来るのね。
そんな魔力を掌で固めて具現化すれば、人によって大きさは違えど、火でも水でもまずは球体になるのだ。けれどわたしが作ると――――
「うーん。毎度のことながら器用だな、ミント」
複雑な顔であたしの手を見つめるお父さんに、へへっと笑う。
「やだな、おと……先生。そんなに褒められると照れちゃいます」
「褒めてないけどな?」
(うん、知ってた)
あたしは自分の手のひらに浮かんでいる魔力の塊を見直してみる。
ラベンダーさんが驚いたように目を丸くしているので、やっぱり相当珍しいんだろうね。だってあたしの手のひらにあるのは、綺麗に辺の揃った四角、つまり立方体なんだもん。丸みなんて微塵もありはしない、立派な四角だ。
(ここまで来ると、むしろすごいと思うんだけどなぁ)
四角い魔力の塊は惚れ惚れとするほど美しいと思うのに、お父さんは大きく首を振ると、「お手本だ」と言って自分の手のひらに水の魔力の塊を出して見せる。うん、透明で綺麗な球体ですね。さすが先生。
魔力の塊は、そのままだと熱くも冷たくもなくて、触るとゼリーのようにプルンと揺れる。これは水に限らず火でも風でも光でも、どの属性でも同じ。
でもわたしの魔力は立派なキューブ。全然プルンとしてないけれど、私の手のひらより少し大きい立方体は、わたしの年で具現化できる魔力としては大きい方だと思うのだ。
事実お父さんもそこは否定できないらしく、ラベンダーさんと顔を見合わせた後、苦笑しながらも頷いてくれた。
「とはいえなぁ。ミントの魔力でこの大きさを出せたというのは褒めるべきかもな」
そんな魔力を掌で固めて具現化すれば、人によって大きさは違えど、火でも水でもまずは球体になるのだ。けれどわたしが作ると――――
「うーん。毎度のことながら器用だな、ミント」
複雑な顔であたしの手を見つめるお父さんに、へへっと笑う。
「やだな、おと……先生。そんなに褒められると照れちゃいます」
「褒めてないけどな?」
(うん、知ってた)
あたしは自分の手のひらに浮かんでいる魔力の塊を見直してみる。
ラベンダーさんが驚いたように目を丸くしているので、やっぱり相当珍しいんだろうね。だってあたしの手のひらにあるのは、綺麗に辺の揃った四角、つまり立方体なんだもん。丸みなんて微塵もありはしない、立派な四角だ。
(ここまで来ると、むしろすごいと思うんだけどなぁ)
四角い魔力の塊は惚れ惚れとするほど美しいと思うのに、お父さんは大きく首を振ると、「お手本だ」と言って自分の手のひらに水の魔力の塊を出して見せる。うん、透明で綺麗な球体ですね。さすが先生。
魔力の塊は、そのままだと熱くも冷たくもなくて、触るとゼリーのようにプルンと揺れる。これは水に限らず火でも風でも光でも、どの属性でも同じ。
でもわたしの魔力は立派なキューブ。全然プルンとしてないけれど、私の手のひらより少し大きい立方体は、わたしの年で具現化できる魔力としては大きい方だと思うのだ。
事実お父さんもそこは否定できないらしく、ラベンダーさんと顔を見合わせた後、苦笑しながらも頷いてくれた。
「とはいえなぁ。ミントの魔力でこの大きさを出せたというのは褒めるべきかもな」