【完結】恋はあの人に、堕ちたのは君に。〜今日も意地悪な同期の腕の中で〜
「……好きすぎて、今日ほんとつらかった」
「え?」
「はぁ…同じチームとか、俺的には完全に生殺し。目の前にいるのに触れないとか、拷問か?」
「……ふっ、何それ」
有紀は笑いながらも、頬がほんのり赤くなっていた。
「有紀が無防備にファイル持ってきたり、パソコンの画面覗いてきたり、いちいち可愛すぎるから、耐えられるわけないだろ」
ぶつぶつ文句を言いながらも、顔は完全にとろけている。
「会社じゃ絶対顔に出さないけど、正直……朝から10回くらいキスしたいって思ってた。なんなら昼会議中ずっと、手繋ぎたかったし」
「え、それはやばい……!」
「……やばいんだよ。マジで。重症」
胸元に顔を埋めた黒瀬は、静かに目を閉じた。
「……もう無理。我慢した分、甘えさせて」
そう言って、有紀の首筋に頬をすり寄せてくる。
(……この人、ほんとに会社ではあんなに冷静なのに)
あの完璧なスマート男子が、
家ではただの“好きが止まらない彼氏”になる。